n.青森県のいろいろ

2016-12-13

大阪屋(弘前)/小豆煉羊羹

とても好み! めずらしく羊羹を語ってみる。

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久しぶりに煉羊羹。弘前「大阪屋」の”小豆煉羊羹”


夏の弘前旅行で「大阪屋」に寄ったときに羊羹を買わなかったことを悔やんでいたら、お土産にいただいてしまいました、大阪屋の煉羊羹。感謝、感激、嬉しい〜!!

※前回の記事→大阪屋(弘前)/竹流し(2016/9)

思うに、「大阪屋」には”冬夏”や”竹流し”というスター商品があるので、地元でご進物に重宝されている羊羹は、とくに観光向けに話題になりにくいのか、情報を得にくいようです。わたしも、大阪屋の羊羹がおいしいという情報をどこから知ったのか思い出せないわけで。

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お皿と角度を変えて。「夜の梅」的小豆粒、わかりますか?


その羊羹。おいしかったのだ〜。噛んだときの弾力と歯切れのバランスがよくて、しっかり甘いのに後口すっきり。
あ、じつはわたしは蒸し羊羹派なので、煉羊羹を積極的に食べないのですけど、そんなわたしも感激の味でした。

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ごちそうさまでした。


御菓子司 大阪屋:青森県弘前市本町20 元日休

和菓子

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2016-10-13

小山せんべいと開雲堂のロシアケーキ(弘前)

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「小山せんべい店」の”豆せんべい”と”手焼きピスタチオせんべい”


弘前には「南部煎餅」に似た「津軽せんべい」というものがありました。
似てるといっても、材料はほとんど同じながらその見た目はずいぶん違うもので、クッキー生地の南部煎餅よりもずっとずっと硬い。その力強い雰囲気にちょっと心躍ってしまうのはわたしだけでしょうか。

がりっとしてごりっとして、ぼんやり食べていたらこれまた「大阪屋」の”竹流し”に続いて口内傷つけました。

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じつは本店の近くまで行きながら、時間がなくて立ち寄ることができなかったので、帰りの八戸駅で購入。八戸駅前のお店は、関連会社「小山悟商店」となっていますが。


小山せんべい店 大浦町本店:青森県弘前市大浦町5-3

***

がりっごりっついでに(?)、これも載せておこう。

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前回書かなかった「開雲堂」のロシアケーキ

素朴〜。素朴で嬉しい〜。口内傷つけることはなかったけど、がりがりと食べました。


開雲堂:青森県弘前市土手町83 火休

和菓子

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2016-10-03

開雲堂(弘前)/卍最中とコーヒーボックス

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弘前「開雲堂」のケーキ、”コーヒーボックス”と”ローズ”
え? これをトップに持ってくる?!(笑)


もちろん「開雲堂」は和菓子店ですから、おすすめすべき和菓子もありますけど、このお姿にすっかり魅せられてしまって、どうしても忘れられずに翌日また買いに行ってしまったという、「開雲堂」のケーキ。
この”コーヒーボックス”が、たまらなく好みの味でございました。このスポンジとクリームで作った「モカロール」を食べてみたい。ああもう大好き。


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「開雲堂」といえば、”卍最中”

さて、ずいぶん前におすそ分けいただいて感激した”卍最中”。何に感激したって、津軽藩の旗印「卍」の皮のかっこよさもそうですが、この餡。

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白餡に小豆粒! ステキな餡です。


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洋風饅頭、”アポロ”。白餡にバターやコンデンスミルクを使っています。

ええ、わたしは白餡好き。

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こちらもお客さんがずっと入れ替わり立ち替わり。


開雲堂:青森県弘前市土手町83 火休

和菓子

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2016-09-27

大阪屋(弘前)/竹流し

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弘前「大阪屋」の”竹流し”。気持ち良いほどぎっしり詰め込まれている


お店の雰囲気が素敵すぎて、そこにいるだけで幸せな気持ちになった弘前のお店のひとつ、1630年創業の「大阪屋」。
その代表的なお菓子”竹流し”は、質素で素朴な味わいの薄焼きせんべい。パリッパリンの食感も楽しいお菓子なのでありました。
パリッパリンすぎて、ぼんやり食べていると口内傷つけます(笑)。

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原材料は小麦粉、砂糖、蕎麦粉。
いかにも手作りらしく微妙に厚さの違いがあって、好みの厚さを選んで引き出すのも楽しかったり〜。

思い浮かべた京都「本家尾張屋」の”蕎麦板”というお菓子と違うのは、卵を使っていないこと。より粉の味を感じながらパリッパリン、パリッパリンと後を引く…

ちなみに、「本家尾張屋」は蕎麦屋でもありますが、「大阪屋」も江戸時代には蕎麦を作っていたそうで、そこから”竹流し”というお菓子が誕生したのですね。

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追加で購入したどら焼きとワッフルは、店内後方にあった螺鈿細工の菓子箪笥から取り出された。それがまた素敵でワクワクが止まらない!
素朴すぎるワッフルは、もちろんリンゴジャム。

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大阪屋さんも絶えずお客さんがいて、店内どころか外観の写真もなかなか撮れなかった。


御菓子司 大阪屋:青森県弘前市本町20 元日休

和菓子

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2016-09-15

甘栄堂(弘前)/しおせ

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今日は断面写真から。弘前「甘栄堂」の”しおせ”


りんごのお菓子”薄雪”はお土産店でも見かけた「甘栄堂」。
閉店間際に駆け込んで、実のところお店を眺められただけで満足しちゃったのですが、せっかくなので昔ながらのお菓子を選んでみました。

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”しおせ”全形。
餡入りしおがまの塩少なめ、という感じで、直径10センチ近くの重量級です。カットして四分の一ずついただきました。正直、いちどにそれ以上は食べられなかった。

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”うんぺい”はもち米粉と砂糖が原材料。種類によって、ごま、しそ、青のりなど。

じゃりじゃりとした食感の、ものすごく甘いお菓子です、というと悪口に聞こえますね(笑)。
もともと津軽地方では結婚式などお祝いごとのお菓子らしいです。妙に納得しております。

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数件巡った和菓子店のなかではちょっとタイプの違うお店でした。


甘栄堂:弘前市代官町41 元日休

和菓子

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2016-09-08

ブーランジェリーイシタ(弘前)/キャラメルナッツ

8月の青森は蒸し暑かったのだ。

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弘前「ブーランジェリーイシタ」の”キャラメルナッツ”、ざっくざく〜


北の夏は涼しいと勝手に思い込んでいたので余計に、蒸し暑さにくじけそうになったのでした。弘前でも、その後向かった白神山地や奥入瀬渓流でさえも。
そんなこんなで、パンを持ち歩くには厳しい季節です。白神山地へ向かう前に、「ブーランジェリーイシタ」でお昼用のパンを購入しました。

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ひらたく焼かれたメロンパン”クリームチーズメロンパン” ※9/28訂正

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弘前のブランドとうもろこしをたっぷり使った”嶽きみフランス”

「嶽きみ(だけきみ)」は、甘み旨みの強い、生でも食べられるとうもろこし! 旅の途中、採れたばかりの嶽きみを買って、そのままかぶりついたけど、とってもおいしかった〜。

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”チョコレートブレッド”は、食パンサイズのチョコレートクロワッサンというか。


弘前で一番古いパン屋さんで、数年前にリニューアルして、オシャレなブーランジェリーになったそうです。パンの種類がとても多くて迷いました。あとの予定と蒸し暑さを考慮すると、あまり冒険もできず。土曜の朝早くに行ったのですが、だらだらと迷っている間にお客の途切れることもなく、すてきな弘前パンでした。
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あ、ランチ用なのに甘系パンが多いとお感じですか? ご安心ください、ほかにもしっかりお食事パン食べてます(笑)

ブーランジェリー イシタ:青森県弘前市代官町18-4  日休

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2016-09-03

旭松堂(弘前)/バナナ最中

りんご推しの街で、なぜかバナナ。

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弘前「旭松堂」の銘菓というか『珍菓』、”バナナ最中”


”バナナ最中”といっても、バナナ香料を入れた白餡の最中です。
津軽地方と秋田県北に、昭和初期から広がったお菓子だそうです。いまでは作っているお店も減ってきたそうですが、街中あちこちでバナナ最中が売られていたというのは、とても興味深いことであります。

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今回いただいた「旭松堂」の”バナナ最中”。バナナ香料といっても、いやな感じはなく、上品な味。当時まだ高価だったバナナに憧れて作られたというだけあって、バナナへの敬意さえ感じる味わいでした。ええ、大袈裟でなく。
また弘前へ行くことがあったら、ほかのお店のバナナ最中も食べてみよう。

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せっかくなので焼き菓子2種。こしあんをカステラ生地で包んだ”唐饅頭”と、”ビスケット饅頭”は白餡。
”ビスケット饅頭”、好きです。バターと牛乳を加えた桃山、とでもいいましょうか。

購入時はもちろん、お店の前をうろうろしている間(笑)もずーっと客足の絶えなかった人気店です。

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お店は大正5年創業。バナナの看板と真っ赤な竹箒が可愛らしい!


御菓子司 旭松堂(きょくしょうどう):青森県弘前市本町102  毎月10日25日休

和菓子

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2016-08-27

弘前でアップルパイと珈琲を〜大正浪漫喫茶室

弘前は「りんごの街」で「珈琲の街」なのだ。

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「大正浪漫喫茶室」でいただいた、「双味庵」の”りんごパイ”


弘前は「りんごの街」ということで、街中アップルパイとシードル推し。
すばらしく力の入ったアップルパイガイドマップを発見したのですが、これ、かなり本気を出しても数軒しか巡れないだろうと思うわたしは腰抜けでしょうか。それ以前に、この中から好みを見つけるのはムズカシイ。
ということで観光スポットのひとつ、「藤田記念庭園」の洋館にあって、常時数店舗のアップルパイを提供している「大正浪漫喫茶室」で二種類を味わうことにしました。

まず選んだのは、創業70年を超える和菓子店「双味庵」の”りんごパイ”。ガイドマップに紹介されていたのは大きなホールサイズでシナモンレベル=1だったので読み飛ばしたのですが、ミニサイズがあったのですね。
じっくり煮詰められた濃厚なりんごジャムがパイに包まれていました。しかも家人にうれしいシナモン不使用(笑)。

双味庵:弘前市住吉町22-9 第2日休
和菓子


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「タムラファーム」は紅玉の煮りんごとジャムをパイに包んでボリューム満点。そしてシナモン不使用(とことん重要ポイント)。

タムラファーム:弘前市青樹町18-28 土日祝休


ところで、その昔、弘前藩士には浮腫病予防に珈琲が配給されたという歴史もあって、弘前は珈琲の街でもあるのです。そんなわけで、珈琲の街ひろさきガイドマップなんてのもある。

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「大正浪漫喫茶室」では、ネルドリップコーヒー”ひろさき”とアップルパイのセットでいただきました。

大正浪漫喫茶室:弘前市上白銀町8 藤田記念庭園洋館内

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2016-08-24

川越黄金焼店(弘前)、オンリーワンの”こがね焼”がうますぎる!

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弘前「川越黄金焼店」唯一の商品、”こがね焼”。@60円!


今年の夏休みは弘前へ。到着してまず目指したのが「川越黄金焼店」でした。
それはそれは楽しみにしていた味。なんでも120年以上”こがね焼”のみで続く、弘前のソウルフードなのだそうです。

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一見、大判焼きのようですが、卵も牛乳も使わずもっちりとした皮。
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餡は白餡のみ。ほんの少し味噌を感じたのですが、味噌入りという情報はどこにも見当たりません。戻ってお店の人にたずねるべきだったか。
さらりとしつつもコクのある白餡だったということで。。。

大判焼きというよりは、信州のおやきに近いといいましょうか。
このもっちり具合と白餡のバランス、そしてその素朴な味わいに興奮する弘前めぐりの始まりでした。


川越黄金焼店:青森県弘前市土手町21-3

和菓子

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では、しばらく弘前めぐりの記事が続きます。
でも、そろそろ11月の作品展の準備も進めなければなりません。

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2009-12-12

甘精堂本店(青森)の、ちょっとめずらしい羊羹

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ちょっとクリスマスカラー? 羊羹ですけど。

すっかり忘れておりました、青森土産がもうひとつ。「甘精堂本店」の羊羹です。さて、このきれいな赤と緑、ナニ羊羹でしょう?


答え、“かしす羊羹”(左)と“昆布羊羹”。


まずは昆布羊羹からいきますか(笑)。
これ、少し心構えが必要です。というのも想像以上に昆布。ものすごい昆布味、というかいい意味で昆布臭。
でもとても甘い。
ストレートに昆布の味する昆布羊羹ですが、気持ちはかなり複雑になりました。まるで佃煮のような、いやそれにしては甘すぎるではないか、やはりお菓子だもの、だがしかし昆布すぎるほど昆布だ、この味はどこかなにかで、、、ああ佃煮か、いやそれにしては・・・こんな感じで。
昆布好きな人はとても好きだと思います。それくらい昆布なのだもの。
以前、江ノ島あたりで“海苔羊羹”を食べたときは思いのほかさわやかでよいと思いました。同じ海藻と思ってかかりましたが、海苔と昆布はまた少し違った味わいです。

そこへいくと、白あんに青森特産の黒房すぐりとカシス酒を加えて練った“かしす羊羹”はふつうに<お菓子の味>がしてほっとします(笑)。
色もきれいだし、酸味と甘みのバランスがいいと思います。


「甘精堂本店」は青森の老舗和菓子店。おそらく青森の「とらや」的存在と想像いたします。商店街の中にあって、なかなか重厚な店構えでした。
で、この昆布羊羹は東京のタカシマヤなどでも買えるらしいのです。


甘精堂本店:青森市新町1-13-21

和菓子

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