本家ときわぎ(熱海)/百年羊羹
熱海「ときわぎ」の”百年羊羹”、あたみかん(左)と本煉羊羹
なんと四半世紀以上ぶりの熱海旅行。ちょっと素敵な羊羹がありました。
「本家ときわぎ」の”百年羊羹”、味は数種類ありますが、選んだのは”本煉”と、熱海産の柑橘類を使った”あたみかん”です。
甘さ控えめで軽い口あたりは、わたしの薄っぺらな羊羹経験からいいますと、大好きな岩手「回進堂」の”岩谷堂羊羹”に近い感じです。
[参考]回進堂(岩手)/岩谷堂羊羹(2011/3)
特筆すべきは”あたみかん”の爽やかな風味! これはご当地モノとして素晴らしい!! と感激しました。
羊羹は日が経つと、表面に浮き出た砂糖が結晶化しますが、”あたみかん”も結晶化が始まったところで、少ししゃりしゃりとした食感も楽しくいただきました。
その結晶化を利用した、お土産向きな商品が2年前から販売している”常盤木”。
・・・貫一さん、この後お宮さんを蹴りますね?
自然乾燥させた表面はしゃりしゃりを通り越してごりごりっと、そして中はしっとり。
こちらも柑橘味サイコー! 残念ながら、梅は香りが弱かった。
京都の宮大工の手による店舗
本家ときわぎ:静岡県熱海市銀座町14-1(東海道本線熱海駅より徒歩15分) 水木休(祝日を除く)
ところで、「本家ときわぎ」の向かいには、「本家ときわぎ」初代と同名の「鶴吉」を代々継ぐ「常盤木羊羹店総本店」というのがあって、ややこしい(笑)。創業時から続く「鶴吉」を冠した羊羹がある一方、マカロン風最中のようないまどき商品も販売しているようで。そちらはビジュアル系な現店主の大きな写真を掲げ、たびたびメディアに取り上げられたりしています。
やはり両家の関係が気になる方は多いらしく、その件について「本家ときわぎ」店内数カ所やウェブサイトにも案内されています。
大正時代から続く本家・総本店の対立はともかくとして、一度は廃れかけた温泉地に、しっかりと伝統を引き継ぐお店があり、キャッチーな戦略を進めるお店があり、というのは悪いことではないと思いました。
・・・なーんてね。わたしは本家にしか行ってないんだけどね。
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コメント
本家ときわ木、ワタシも好きで、とりわけ柚子羊羹が好きなんですが、あたみかんは食べたことありません。
で、お向かいの橙羊羹が予想に反して(笑)、美味しかったので次回はぜひあたみかん。
ちなみにきび餅に関して、本家は箱入りのみですが、お向かいは一個から。でもなんとなく、本家のほうを買ってしまうのはワタシの趣味的チョイスですね(笑)
投稿: あんころりん | 2017-05-04 16:35
>あんころりんさん
あたみかんは、ニューサマーオレンジやらなんやらと3種類くらいブレンドしていて、その味によって配合が変わるのでいつも同じ味にはならないというようなことをおっしゃっていました。行くたびに違う味わいがあって楽しいかも。・・・それを感じられる舌を持っているかどうかは自信がありませんけどね。
投稿: kozue | 2017-05-05 15:45