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2015-08-29

三木都(京都)/松風

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京都「三木都」の“松風(黒豆入り)”


初めて「味噌松風」(たぶん「松屋常磐」製)というお菓子を知ったのは、大企業出身者がほとんどの中小企業に勤務していたときでした。京都からのお客さまにいただいた松風を、もちろんいただいたのは上司ですが、わけあってわたしが持ち帰ることになり、友人と「おおぉぉ! 包みが立派! さすが京都! こんなお菓子初めて!!」などと興奮しながらおいしく、どういうお菓子なのかよくわからないままとにかくおいしくいただいたのでありました。

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さて、池袋西武で見つけた松風専門店「三木都」の“松風”。
もともとの松風は、大きく丸く焼いたものを短冊状に切り分けるそうですが、「三木都」の”松風”は小さく丸く焼いたものを個別包装しています。切り口から乾燥していくのを防ぐことができ、より焼きたてに近い味を目指しているとか。
一般的なものと黒豆入りの二種類ありますが、その日は黒豆入りしか残っていませんでした。

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“松風”特有のもっちり感は生地を発酵させることによるもの。そしてなるほど、もっちりしてしっとり。
白味噌の風味もいいですね〜。これは黒豆入りなので、ケシの実とともにお豆の食感がアクセントにもなります。



ちょっと「三木都」について誤解があるようで、ネット上には「亀屋陸奥」の支店とか息子さんの店といった誤った情報も見られますが。
室町時代創業の、のちに「亀屋陸奥」となる大塚家はもともと本願寺の御供物を調進していたのですが、その三代目大塚治右衛門春近によって、織田信長と戦う石山本願寺の門徒の兵糧にと作られたお菓子が「松風」の始まり。「三木都」のご主人は、この大塚氏の直系の子孫です。
現在の「亀屋陸奥」は昭和に入ってから株式会社化して「亀屋陸奥」ののれんを引き継いでいて…渦巻く大人の事情…。
もちろん当事者や地域の方々にとっては「のれん」も大事なことだと思います。でも、わたしがあれこれいうのもなんですが、ただの和菓子ファンとしては、何よりその「味」と「心」がきちんと引き継がれていくことを望みますので、「三木都」のような起業をされたお店には、大きな期待とエールを送りたいのでした。


三木都:京都市上京区新烏丸頭町190 イストワール御所東
※西武百貨店池袋本店B1F 卯花墻(諸国銘菓コーナー)にて購入

和菓子

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コメント

これはすばらしい情報をありがとうございます。
三木都の黒豆松風は、食べたことあるような気もするけれど、HPまでちゃんと読んでなかった。ごあいさつがいいですね。紹介してくださってありがとう〜。あらためてしんぷるな方を食べてみようっと。
ところで
歴史を正しくたどるのはとても重要なことだと思っているのですが、孫情報どころかひ孫の孫くらいの情報(と呼んでいいのか)が溢れるwebワールド。単独のニュースソースをそのまま流すことがないように気をつけてるけど、それでもつい偏った情報を提供しがちなのであらためて反省です。こうゆうエントリー大好きです。

投稿: あんころりん | 2015-09-01 11:24

★あんころりんさん
のれんが大き過ぎると、独立を簡単に認めなかったり、そういう話は京都じゃなくても聞いたことがありますが、その両者の関係性が公になっていないと、逆に不自然で詮索したくなりますよね(笑)
きちんと情報を追えば、それなりに正しい情報も見つけられるのもwebワールド。しっかり正しい情報をたどれる目を持ちたいと思います。

投稿: kozue | 2015-09-01 22:43

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