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2012-04-18

清月堂(大分県宇佐市)/神勅の誉

大仰なお菓子。
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大分県「清月堂」の“神勅の誉”


いまさら1月の話で失礼します。
大分に帰省した知人から、「実家近くに“神勅の誉”という[大仰なお菓子]があるのでぜひ食べてほしい」と、その大仰なお菓子が届きました。
ここまで3回も「大仰なお菓子」と書きましたが、失礼ながらたしかに大仰なお菓子です。菓銘のみならず、そのまわりの諸々までもが。

梱包を解いて「!」、
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箱つぶしてからあわてて写真撮りましたけど、何だか神々しく・・・

箱を開けて「!!」、
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ものすごい主張の漂うその雰囲気は、何だか厳かでもあり・・・

お菓子を手に取って「!!!」。
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“くれ橋”は、まさに荘厳・・・

荘厳だなんだといいながら、なぜかこみ上げてくる笑いを抑えられません〜。何だこのインパクトの強さはーー! あは、あはははは、すごいぞ、神勅とくれ橋!
と、笑っちゃいながら興奮したのでありました。こんな主張の強いお菓子、久しぶりに見た〜。


いただいたのは2種類の棹菓子、どちらもずっしりと重くて長さ約23センチ。(ふつう23センチって包装した箱の外寸じゃないか?)
あかい羊羹を求肥餅で巻いて芥子の実をたっぷりまぶした“神勅の誉”は「賜 明治神宮御饌菓之光栄」の札が添えられています。しっかり両手で持たないと、ぐんにゃりと曲がりますから要注意。
“くれ橋”は「宇佐神宮献上銘菓之光栄」とあって、宇佐神宮の参道にかかる神橋「くれ橋」をイメージした羊羹入り落雁。写真のひび割れは開封時にすでに入っていました、あしからず。微妙に歪んだ形に川を渡る様子を思うのはわたしだけでしょうか。

知人曰く「“神勅の誉”は喜ばれるが“くれ橋”はがっかりされる」。
うん、気持ちはわかります。ジャリジャリしてモッチリしてネットリした“神勅の誉”のほうが飽きが来ないのは確か。
でもどちらもすばらしいお菓子です。何より包まれた羊羹がとてもおいしい。深みのある餡の味わいと後に残らないすっきりした甘み。
思いがけず大分から、こんな素敵なお菓子をありがとうー! と感謝の日々を送ったのでした。


さて、そんな大仰なお菓子が誕生した大分県宇佐市にある宇佐神宮は、全国の神社でお稲荷さんと並んで多い「八幡さま」の総本宮なのだそうです。ちっとも知らなかった。
そういえば吉祥寺にある武蔵野八幡宮にも「坂上田村麻呂が宇佐八幡大社の御分霊を祀ったと伝えられ…」とありました(話は違うがここにも坂上田村麻呂!)。
この宇佐神宮は伊勢神宮と並び称されるほどだそうで、725年の創立からいろいろな物語があるようです。少し調べてみたものの、すぐに何も頭に入らなくなってしまったので(笑)、とにかく実在した応神天皇を祀ることからはじまったすごーく大きな神社です、とだけ。

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“くれ橋”断面

ところで日々ありがたくいただきながら思いました。
 神様って、食いしん坊なのね〜。


清月堂:大分県宇佐市橋津33

和菓子

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コメント

実は一頃、姉一家が大分にいたことがあって何度か行ったことがあります。

当時は飛行機が今ほど普及していなかったので新幹線で小倉まで行って大分までは在来線でのんびりと。
その途中に宇佐があります。
記憶が間違っていなければホームの案内板に「本土方面」と書いてあって、距離を感じました。

で、駅名標という駅名を書いた板にローマ字で「USA」と書いてあって、ここはどこだ?と思わせます。(笑)
実は降りたことがないんですけど。

清月堂さんは大分県菓子工業組合のホームページによると神勅の誉よりもくれ橋の方が看板のようです。

大分県には特産のゆずやカボスを使ったお菓子やキリシタン大名が統治していたことがあるからか?カステラや丸ボーロといった南蛮菓子を売っているお店が色々あるようで、面白いところかと思います。

投稿: 笹団子 | 2012-04-21 22:53

★笹団子さん
そうですよね〜、USA(笑)。縁がない者にとっては特に遠い土地です。
やはり地元の神橋をかたどったお菓子ということで、地元的には「くれ橋」を看板にするのでしょうけれど、もらった側からすれば「神勅の誉」のほうが圧倒的に喜ばれるわけです。“大きな落雁”って、一般ウケしないでしょう〜(失礼!)
縁のない土地のお菓子って、やっぱり魅力的なものが多いです〜。

投稿: kozue | 2012-04-22 22:26

楽しく紹介していただいて、ありがとうございます。
権威はあるのに知名度はない宇佐神宮。
いや、地元では、有名ですけどね。
呉橋は、現在の参道から外れたところにあるので、呉橋を見ずに帰る参拝者は、多いと思います。
おいでの際は、是非、呉橋もごらんください。

次は、私のお気に入りのういろうを!

投稿: やの | 2012-04-22 23:39

★やのさん
コメントありがとうございます!
今ごろのご紹介になってしまいましたが、その節はほんとうにごちそうさまでした。こんな紹介のしかたで、地元の方々に(あるいは神様に)納得していただけるかどうか・・・。
たしかに知名度は低いものの、今回調べてみてその歴史や権威に驚きました。ほとんどの内容が右から左へ流れて行きましたけど。
で、呉橋って、いまは参道から外れたところにあるのですね? お菓子を考案されたお店の当主にとってはちと誤算かも。

投稿: kozue | 2012-04-23 15:36

こういったいただき物ってほんとうに嬉しいですよね~~。
有名銘菓や和洋折衷的誰でも食べられそうオールマイティー菓子
嬉しくないわけではないけれど。

でも地元ならではの、しかも強力個性のお菓子こそ
その地を知るに最適だと思います。

とあまりに楽しげな神のお言葉菓子に思わず語っちゃった。
印刷物から宇佐のニオイが漂いそうで素敵♪(と思うのは私だけか)。

それから
私は圧倒的にくれ橋に魅力を感じます。
現地で選んだとしても絶対こっち、
このムリのあるルックスに落雁に羊羹、たまりませーん。

投稿: あんころりん | 2012-04-28 23:13

★あんころりんさん
はい〜このお菓子は久しぶりにかなり興奮しました。
語りたくもなりますって(笑)。
宇佐がどんなところかもわからないのに、わたしも宇佐のニオイが漂いそうで素敵♪ と思いましたとも。
おっしゃるとおり、くれ橋にはなんだか得体の知れない圧倒的な魅力があります。なんでこんなデカイ落雁なんだ、神橋なのに割れそうじゃないか、と突っ込みつつもほんとうにおいしくいただきました。

投稿: kozue | 2012-04-29 15:39

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