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2010-10-04

総本家田中屋(愛知県半田市)/生せんべい と 大口屋(愛知県江南市)/餡麩三喜羅

今回は、名古屋栄三越でのお買い物の話。

で、いきなりなんなのよ、これ?(笑)
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「総本家田中屋」の“生せんべい”!!・・?
 ただし、これは“徳用切れ端し”

世の中にこんなお菓子があるってまったく知らなかったのですが、世間知らずですかわたし?
「切り餅」というにはやや大きめの、のし餅のような状態の“生せんべい”なるものがJR名古屋タカシマヤの銘菓百選に積まれていました。とても気になりつつも通り過ぎて来たそのあとに、栄三越で見つけてしまったのです“生せんべい 徳用切れ端し”。切れ端? そりゃ買うでしょ。買わずにはいられないでしょ。

ということで「半生菓子」に位置づけられる“生せんべい”は歴史も古い知多半島名物。
1560年、桶狭間の戦いから逃れてきた徳川家康(と名乗る前の松平元康)が縁者を頼って半田までやってきたところ空腹と疲労で立ち往生し、農家の庭先に天日干しされていた焼く前の煎餅を、空腹のあまり生のままでいいからすぐに食わせろと頬張り、そのうえたいそう気に入ったので半田に滞在中は生のまま献上しろと申し付けた。とまあ生せんべいの誕生は概ねそんな話らしいです。

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水で練った米粉を蒸して団子状にし、砂糖を加えてさらに練り、薄くのばして切って乾燥させたものを三枚重ねで一枚にする。白色は上白糖と蜂蜜、茶色は黒糖を加えてあります。
三枚重ねになっているの、なんとなくわかりますでしょうか(茶色の餅の切り口に注目!)。ミルフィーユのような層ではなくて、一枚でもじゅうぶんそうなのを三枚。三枚重ねにすることで間に空気が入って旨味が増すのだそうです。

名古屋ういろうのルーツだという説もあるそうで、ういろう誕生についてはまた諸説ありますが、まあ仲間には違いない。ようするに甘い新粉餅でしょ〜とも思いますが。
重要なのは「せんべい」といいながら「生」で食すこと。とにかく弾力がすごくて、ひっぱればぎゅーんとのびるけれど、そののび方はお餅というよりゴムです、けっこうなチカラがいります(笑)。
ういろうのようなねっとりした食感もなく、ぶちっ、とちぎりながら食べるのはなんだか愉快でした。切れ端でよかったよ、食べやすくて。


総本家田中屋:愛知県半田市清水北町一番地 日休
※名古屋栄三越 菓遊庵にて購入。

***

さてもうひとつはこちら。
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「大口屋」の“餡麩三喜羅”

文政元年(1818)創業の老舗和菓子店「大口屋」の支店が栄三越にあります。
大口屋の銘菓、一度聞いたら名前は覚えられなくてもムズカシイ名前のお菓子があることを忘れられない麩まんじゅう“餡麩三喜羅(あんぷさんきら)”は銀座三越などでも定期販売していますが、これまでなかなかタイミングが合いませんでした。いま目の前に並んでいるなら買えばいいじゃない、買おう。

お店は文政元年創業ですけれど、餡麩三喜羅は1973年の発売です。
山帰来(サンキライ。猿が枝のトゲに引っかかるのでサルトリイバラの名もある)の葉で包んだこし餡入りの生麩はなめらかで上品な味。山帰来の香りはちょっと覚えていないけれど。。。
麩まんじゅうといえばもちもちっとしてつるんとした食感のものが多いと思うのですが、餡麩三喜羅は、もちもちっつるん、のあとに、ぷしゅーーー(笑)。口の中で溶けていく感じがぷしゅーーー。とてもぷしゅーーーと「麩」を味わえるお菓子でした。


大口屋:愛知県江南市布袋町中67
※名古屋栄三越にて購入。

和菓子

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コメント

ぬれせんべいというものは聞いたことがありますが、生せんべいは初めてです。

本店も名古屋駅から1時間かからない距離なので蔵の町・半田の散策ついでに総本家田中屋まで行くのもいいかもしれないですね。
生せんべいは白、黒の他に愛知県のお茶の町・西尾の抹茶を使った抹茶もおいしそうですね。
有楽町の交通会館1階においてあるらしいので次のアンテナショップ巡りのネタに使うかもしれません。

大口屋の餡麩三喜羅も要チェックです。

投稿: 笹団子 | 2010-10-05 23:11

★笹団子さん
やっぱりご存じないですよね?、生せんべい(笑)
商品は白と黒だったのですが、袋には「緑」の表示がありました。緑の切れ端が入ることもあるんだな、と想像したわけです。
餡麩三喜羅は日本橋と銀座の三越に週1回入荷しています。新宿タカシマヤに出ることもあったはず。

投稿: kozue | 2010-10-05 23:37

えへへへへ~
知ってますよお、生せんべい。まいふぇいばりっとおやつ。
と、とってもとても自慢したい気分だわ。
歯切れよい食感と手で切り取る触感、どちらもすごく気持ちイイんですよね。

ワタシも見つけたとき(手には荷物いっぱいだったけど)
素通り出来ずに購入したのが初体験。
なんと、有楽町の「むらからまちから館」で取り扱っています。
あそこで販売する中でこれが一番好き。

大口屋の餡麩三喜羅。ワタシも未経験。
はなまるマーケットの物産展でたびたび見かけるのですが
お目当てが別物でこちらはいつも「また、今度」になっちゃう。
kozueさんのレポで次はちゃんと獲得する気になりました。
ありがとう~。

投稿: あんころりん | 2010-10-09 10:49

★あんころりんさん
やっぱりーどう見てもあんころりんさんが好きそうだと思っていたのですよー生せんべい(笑)。しかしそうですか、むらからまちから館で一番好きですか。またこんどよくよく見物してこよう、むらからまちから館。

餡麩三喜羅は、食べてよかったと思います。好みは青海苔入りのもちもち麩まんじゅうの方なんですが、なんかその「麩」の感じが独特でステキでした。
愛知のお菓子はいろいろと興味深いです。

投稿: kozue | 2010-10-09 16:04

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