« 2009年12月 | トップページ | 2010年2月 »

2010年1月

2010-01-28

諸江屋(金沢)の縁起菓子とまるやまからからせんべい(山形県鶴岡市)、それから編みぐるみ縁起菓子!

盛りだくさん。

100128_a
金沢「諸江屋」の“久寿玉”


先日、とある駅前の商店街で新春らしい琴の調べが流れていて、まだ1月であることを感じました。でも街には豆まきグッズやバレンタインチョコのみならず、ひなあられまで並んでいます。なんと気の早いこと。

いまさらですか〜あ、という気もしてきましたが、金沢「諸江屋」のお正月用の縁起菓子です。
餅米生地の紅白のお煎餅“久寿玉(くすだま)”を割ると出てきた<お宝>は、金沢に古くから伝わるお菓子たち。パッケージがサイコロなうえに「金澤道中双六」という付録がついて、お菓子つまみながら家族で遊べるというわけです。このサイコロでは遊びにくいけどね。

100128_b
お宝は左から“小柴舟”“千代結び”“金平糖”“舞鶴”“おはじき飴”“小花うさぎ”

柴舟は生姜糖のかかった小麦粉生地のお煎餅。千代結びは有平糖。舞鶴は薄い餅米生地を噛み砕くと中からしゃらしゃら〜っと生姜風味のお砂糖が口いっぱいに広がります。小花うさぎは諸江屋の人気商品“花うさぎ”のプチサイズ。


そしてもうひとつ、これまたかわいらしい縁起菓子、“辻占・福寿草”。
100128_c
福寿草は春を告げる花で「元日草」とも言われているのですよね。

金沢名物「辻占」は、餅米生地の小さなお煎餅に何やら意味深そうなひとことが書かれた紙札入り。こちらは五角形のものばかりですが、つくばね形もあるんです。

※参考
 →金沢「茶房一笑」にて献上加賀棒茶と「高砂屋」のお菓子をいただく(2008/2)

紙に書かれた『ひろげておるぞ』は火が通ると口を開く貝のことをいっているのですが、もともと辻占には色恋の艶っぽい内容が含まれいて、これもそういう意味合いをもつのだそうです。おお〜なかなか深い。
諸江屋のサイトには、この辻占のなぞかけのような解釈について説明したページもあります。

わたしが引いたのは『たんきハそんき』。はい、気をつけます。

100128_x
あ、こっちは「つくばね」形もある・・・んん?

※諸江屋の過去の記事はこちら
 →諸江屋(金沢)/オトギクズユ(2008/2)


さてこちらは新春に限らず招福を願う山形庄内地方の郷土菓子。
100128_d
「宇佐見煎餅店」の“まるやまからからせんべい”

ご覧の通り、割ると中から玩具が出てきます。寅年にちなんだ虎人形が出てきました〜。もうひとつにはこけしが入っていました。
黒砂糖味のゴリゴリっとかたいお煎餅はいかにも子供向き(笑)。童心にかえって楽しんでみました。


諸江屋:金沢市野町1-3-59
宇佐見煎餅店:山形県鶴岡市錦町17-30
※三越銀座店菓遊庵、高島屋新宿店銘菓百選にて購入。

***
こっちはコマが出てきたよ〜・・ああっこれはもしや!?
100128_y

そうなのだ。言っとくけど、コマも編んでるんだからねーーっ。

編みぐるみ和菓子店をご覧くださいませ。

和菓子 

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2010-01-22

パン工房マルショウ/エンリッチ ピーナツバター と 開運堂/手前味噌(長野県松本市)

ふと思い立ち

100122_a
松本「パン工房マルショウ」の“エンリッチ【ピーナツバター】”


雑誌「pen」2/1号の草間彌生特集を見ていたら、どうにもこうにも止められないこの気持ち〜と翌日は松本へ日帰り弾丸ツアー。
お昼に鯉のうま煮を食べ、松本市美術館でゆっくりじっくり草間彌生作品を鑑賞しました。

100122_e
美術館では自販機のみならず、ゴミ箱までもが草間彌生仕様♪

さて、日曜日は大好きな「小松パン」が定休日なので、松本城を眺めつつ、昨秋行けなかった「パン工房マルショウ」まで歩きましょう。
えーとその前に、もうひとつ前回食べ損ねた縄手通り「ふるさと」の鯛焼きで暖をとりつつ(鯛焼きの正しい食べ方だ)。
100122_d
店構えのみ。鯛焼きは大きめで、おいしく炊かれたあんこたっぷり〜。


ああそうです、「マルショウ」です。
最初の写真の“エンリッチ”は、どうしても食べたかったパン。「優水」仕込み生地を低温で17時間かけて発酵させたというコッペパンにバターなどをはさんだパンです。
“ジャムバター”や“あんバター”もたいへん気になるところですが、やはり1番人気の“ピーナツバター”を選択。思わず顔がほころぶ、というか思わず「へっへへっへヘヘッ・・」と笑ってしまう、とてもなつかしい味でした。

ソフトフランスな生地の総菜パンなども意外なおいしさ。でもとりあえずは“エンリッチ ピーナツバター”で大満足です。

100122_b
“ミニ味噌パン”

もうひとつ楽しみにしていた“味噌パン”は、甘食としておいしいのですが(誰も甘食とはいってないけれど)、味噌の風味は弱め。ミニサイズだから?
小松パンの味噌パンの方がビスケットっぽい生地です。

※小松パンの記事はこちら→パンセ小松(長野県松本市)の甘系パンに笑いが止まらない〜(2009/9)


パン工房マルショウ:長野県松本市城西2-1-26 年末年始休


***
100122_c
「開運堂」の“手前味噌”

4時間弱の滞在時間の最後は「開運堂」再び。今回は冬限定のお菓子“手前味噌”。
信州味噌を加えた白餡をパイ生地で包んだ和洋折衷なお菓子です。小豆餡やクルミ餡とパイ生地の組み合わせはわりとありますが、味噌を使ってローカル色を濃くしていますね。こういうお菓子、とっても好きです。
手前味噌なんて名前をつけてしまうあたり、ひそかに自信作なのではないでしょうか。

※前回の開運堂の記事はこちら→開運堂(長野県松本市)/渋皮付栗納豆(2009/9)


御菓子司 開運堂:長野県松本市中央2-2-15(JR中央本線、篠ノ井線松本駅より徒歩3分)

和菓子

| | コメント (9) | トラックバック (0)

2010-01-15

三英堂(島根県松江市)/平成22年御題菓 朝光

和菓子の話題が続きますが

100115_a
松江「三英堂」の“朝光”


新年の和菓子といえば、干支菓子と並んでお店ごとの表現が楽しいのが歌会始のお題にちなんだ「御題菓子」。今年のお題は「光」ということで、光をイメージしたお菓子をいくつかのお店で眺めました。

さて、もうひとつ我が家の1月のお楽しみとなっている東急東横店の島根物産展。
“日の出前”がお気に入りの「三英堂」で、御題菓“朝光(あさひかり)”の美しさに魅了されましたのです。

100115_b

小倉羹は静けさを、白・朱・黄の3層の上用羹は朝日のまばゆい光と朝靄を表現しているそうです。
中央の栗が太陽でしょうか。朝日とそのまわりがキラキラと輝く様子が浮かびます。
とくに上用羹部分がさわやかで、さっぱりした甘さでした。

来年の御題は「葉」。どんなお菓子がお店に並ぶか、いまから楽しみです。

※過去の三英堂の記事はこちら
 →三英堂/四ヶ村 と 桂月堂/柿山水(松江)(2009/2)
 →三英堂(松江)/東雲羹 と 槌谷(大垣)/宝賀来(2009/1)
 →三英堂(松江)/宗納(2008/10)
 →三英堂(松江)/日の出前(2007/5)


三英堂:島根県松江市寺町47
※渋谷東急東横店の島根県物産展にて購入。

和菓子

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010-01-12

大極殿本舗(京都)/京丸太 と 川口屋(名古屋)/葩もち

100112_c
お気に入り! 「大極殿本舗」の“京丸太”


すっかり当たり前のように花びら餅が店頭に並ぶようになった昨今です。昨年末から新年にかけて、新宿タカシマヤの銘菓百選でもあちらこちらのお店の花びら餅を入荷していました。今年はどれにしようかな〜・・・と、いただいたリストを眺めていたら、かなり気になるお菓子を発見。

京都「大極殿本舗」の“京丸太”です。
白小豆の餡をカステラ生地で巻いたお菓子ですが、まず「白小豆の餡」にぐぐっときます。ちなみに包装箱にはカステラ生地のことを春庭良(カステーラ)と表しています。ふむふむ。

包みをあけると鼻先にほわんと卵と蜂蜜の香り。ああシアワセ〜。
きめ細かいカステラ生地に包まれた白餡は、インゲン豆の餡とは違ってねっとり感はなく、きりっとさわやかな味わいです。

※大極殿本舗の過去の記事はこちら→大極殿本舗(京都)/若あゆ と編みぐるみ鮎


大極殿本舗:京都市中京区高倉通四条上ル帯屋町590


***
さて、花びら餅はどれがどんな感じなのか、リストを眺めても一向に決められないので。

100112_a
えいやっ! と指差した先にあった名古屋「川口屋」の“葩もち”

椿餅が有名らしい川口屋の花びら餅は、ぽってりぷよ〜んとした羽二重餅※。紅い菱餅がないかわりに紅く染めた味噌餡をたっぷり包んでいます。

※2010/1/19追記。あんころりんさんの記事によると、卵白が入っていることから羽二重餅というより「雪平」というのが正しいようです。
 →川村屋(名古屋)川口屋(名古屋)ふたつの花びら餅 ぽってりタイプとフワンフワンタイプ

100112_b
ごぼうが飴色で透き通っているのだ!


川口屋:名古屋市中区錦3-13-12

※どちらも高島屋新宿店銘菓百選にて購入。
和菓子

| | コメント (6) | トラックバック (1)

2010-01-05

大松屋本家(山形県鶴岡市)/初なすび

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

100105_c
一富士 三鷹 三茄子・・・

え? 「二」の間違いですって?!
そんな都合良く鷹は飛びません。写真の一部に三鷹市が写っています、たぶん。

今年は風土菓からスタートです。「大松屋本家」の“初なすび”。
こんなお砂糖たっぷりふりまいたお菓子は海外にもありそうですが、中身はなんと「茄子」。
100105_a

山形県鶴岡市の一部で栽培されている小さな茄子「民田茄子」を、長い軸のついたままじっくりと糖蜜に漬け込んで、中まで浸透したところで乾燥させて砂糖をまぶしたもの。シンプルだけど手を抜けない感じがしますね。

干菓子ですが、さっくりと噛んだ後にあらわれた、糖蜜をたっぷり吸ってしっとりした茄子の透き通る色に感激しました。しかも茄子の味わいが甘さに負けていません。
茄子そのものというよりは茄子の塩漬けを思わせる風味、のような気もしますが。

100105_b
透き通る茄子


さて、茄子ってなんで縁起物なのでしょう? 茄子は自家受粉をする植物なので花をつけたらすべて結実する、つまり無駄がなく、また「ことを成す」にひっかけて、おめでたい食べ物といわれるのだそうです。

初夢になすびは登場しなかったけれど、“初なすび”で幸福をまねいてみました。おいでおいで〜。
今年一年、みなさまにも、そして何より我が家に大きな福がやってきますように。


大松屋本家:山形県鶴岡市日吉町11-25
※三越銀座店菓遊庵にて購入。ほかに高島屋銘菓百選などでも取り扱いあり。

和菓子

| | コメント (11) | トラックバック (2)

« 2009年12月 | トップページ | 2010年2月 »