しんぼり(八戸)の豆しとぎ
ふふっ、見つけたがな〜
八戸は「八食センター」で見つけた、「しんぼり」の“豆しとぎ”
先月末、青森方面へ行きました。
目的の一つ「十和田市現代美術館」、とっても楽しみにしていたのですが、そして実際楽しかったのですが、テレビで紹介されているものがすべてでした。勝手に広大なものを想像していただけに、わりとこじんまり。加えて、向かいに建設中なのは草間弥生作品ではありませんか。ネットの向こうのステキを指をくわえて眺めるのみ。
そんなこんなでモヤモヤしながら向かった八戸の「八食センター」では、買ったばかりの海の幸を「七厘村」で炭火焼きして大盛り上がりでございました。
さて、その八食センターで見つけたのが“豆しとぎ”。例によってあんころりんさんの記事「銀座『いわて銀河プラザ』豆しとぎ、くるみ蒸し羊羹…盛りだくさん!デクノボーと耳たぶで岩手をもっと好きになる」でひとめぼれしたお菓子です。
あんころりんさんの記事は岩手。八戸は青森。
<南部せんべい>で有名な岩手ですが、なんでも青森の八戸あたりまで含めて「南部」といわれていたのだそうです。だから八戸でも、南部せんべいはもちろん、<せんべい汁>もいただくことができるのですよ〜。ということで、せんべい汁は翌朝、湊の朝市でおいしくいただきました。
豆しとぎは冷凍販売です。
のちにあんころりんさんに教えていただいたいわての生活文化に関するページによると、つなぎもなく、青大豆、うるち米粉、砂糖、塩のみで作るんですね。(しかも「九戸村」の伝統料理だ!)
購入した「しんぼり」の豆しとぎはうるち米粉ともち米粉を使用していますが、あとはお豆と砂糖、塩。まさに手作りの味わいです。写真で見るいわて銀河プラザのものより粗挽きな雰囲気ですね。お豆のつぶつぶというかじゃりじゃりというか、その食感がクセになります。かなりクセになります。
黒豆の方はクルミも入って、青豆より少し濃厚な味わい。
袋に書いてあったのでフライパンで表面をあぶってみると、さらに香ばしさアップでまた楽しめます。
ほかのお店にもあったけど、それは保存料や調味料が使われていたのだな。
民芸菓子処 しんぼり:青森県八戸市河原木字神才22-2 八食センター内 水休
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コメント
TBありがとうございます。
へえ~黒豆もあるんですね。しかも餅米粉を使うんですか。
きっと銀河プラザのとは食感も違うよね。
このシンプルさでおいしいのが豆のすごさ、日本の食べ物を奥深さだとじんわり。
じつはしとぎについて再度調べたのですが滋賀の小野神社では神饌として1200年も前から作っているそうです。(昔、NHKでその様子を放送してました)
で、それは餅米なのよ。っと何だかコーフン。
で。青森ならりんご関係も召し上がったのでしょうか。
投稿: あんころりん | 2009-11-14 18:46
★あんころりんさん
いや〜店頭で興奮してしまいましたー。シンプルなおいしさ、お豆の味がすばらしかったです。
しかし、しとぎの歴史、興味深いですね。でも昔からありそうな雰囲気あります、あの素朴さ。
りんごはねえ、なんだろう、ぐっとくるものに出会えなくて今回はあえて遠ざけてしまいました。
投稿: kozue | 2009-11-14 23:40
東北はお餅を使ったお菓子が多いと思いますが、同時に大豆を使ったお菓子もあるみたいですね。
ずんだ餅や米沢の時雨の松とか・・・。
でも、これはお餅に大豆を煉りこむ餅菓子のようですね。
滋賀県の神社で古くから神事に使われたということはかつては全国に似たようなお菓子が存在していたのかも(今もどこかに残っているかも)しれないです。 餅100%でないのはかつてお米が今ほど取れなかった名残ではないかと思います。
投稿: 笹団子 | 2009-11-18 22:39
★笹団子さん
ずんだの餡はともかく、こんな豆そのものの味のお菓子は初めて見ました。
米粉は使っていますがもっちり感もなく、ずんだのしっとり感もなく、ただ豆を固めただけのような素朴なお菓子です。
けっこう京都や滋賀方面から伝わってきて東北らしく姿を変えたお菓子ってあるみたいですね。
投稿: kozue | 2009-11-19 16:16