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2009年9月

2009-09-21

みすゞや(長野県松本市)/あんむぎ

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麦落雁専門店「みすゞや」の“あんむぎ”


結局「パン工房マルショウ」に未練を残しつつ。それでもかなりの満足感で向かった最後のお店「みすゞや」は松本パルコ前にあります。
パルコ前にヒラヒラとはためく【あんむぎ】と書かれたのぼり、しかも1本2本でなく何本もひらひらはたはたと【あんむぎ】【あんむぎ】【あんむぎ】・・・のわりにそこはブランドショップ。どこだ??? 焦りながらも奥にひっそりと、しかしブランドショップとほぼ同化したような佇まいの「みすゞや」を見つけました。
ドアを開けると・・・開かない! 休み? でも電気ついてるー・・・と再び焦っていると、ブランドショップから「いま鍵を開けますから〜」とお店の方が走りよってきました「すみません、ひとがいないもので」。

小さな店内には落雁の木型がずらりとディスプレイされていまして、その雰囲気も和菓子店というよりブランドショップなのですが、立派な麦落雁専門店。
こちら「みすゞや」のことについては松本経済新聞サイトの「松本「みすずや」の「あんむぎ」が人気に−実家で製造再開、息子が販売」の記事に詳しくあります。息子さん、すばらしい〜。で、その方が鍵を開けて応対してくださったのです。

“あんむぎ”は餡入りの麦落雁で、味は秋田の「諸越」のような印象。麦こがしのじゃりじゃりとした食感はあるものの、想像以上にしっとりしていました。
ちなみに原材料は「はったい粉、小豆煉あん、砂糖、上焼微塵粉、水飴」とあります。この麦こがし(=はったい粉)の香ばしさがクセになりそうな味わいです。
「もろこし」だとか「麦こがし」って、味だけでなく言葉の響きが好き〜♪


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餡のない“麦落雁”は5個入りで50円。
こちらの原材料は「香煎、砂糖、みじん粉」となっていまして、香煎とは麦こがしのことですね。あんむぎよりも<こりっ>としていて、麦こがしの香ばしさとけっしてなめらかではない食感が、なんだか好きです。


麦落雁・みすずや製菓 松本中央店:長野県松本市中央1-8-11(JR中央本線、篠ノ井線松本駅より徒歩3分) 不定休
※店内の写真などはリンク先のお店のブログ↑で。袋入りのあんむぎがたくさん並んだお写真が好きだー。

和菓子

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2009-09-18

Bonne-journee ボンヌ・ジュルネ(長野県松本市)/パン・ド・ミ

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「ボンヌ・ジュルネ」の“パンドミ”は1斤ずつ型に入れて焼いた、つまり6面ぜんぶが耳の食パン。


実は、松本に着いたらここでサンドイッチのランチをしようと思っていたのです、「ボンヌ・ジュルネ」。
叔母とは14時に松本駅で待合せをし、わたしは12時31分着の特急に乗りました。ところが、その時間に到着する特急がないことを不審に思った叔母が「で、ほんとは何時に着くの? というよりもう着いてるの?」と電話をかけてきたのが12時33分。到着が遅れて34分の予定と車内放送を聞いた直後のわたしは、うっかり「間もなく着きます」と答えてしまいましたーぁぁぁ。

こうして、待合せまでの間にサンドイッチを食べて「開運堂」でお菓子を買って「パン工房マルショウ」の“味噌パン”と“エンリッチ”を買ってまだ時間があったらあっちとこっちと・・・という計画は崩れ去りました。
「井上デパートにいるからすぐいらっしゃいっ!」という叔母のもとへ走り、うな重をごちそうになったのですが、ここで、松本の蒲焼きって関西流だったのかー、へえ〜。と新たな発見をした瞬間に、本日の企てが崩れたことなどどうでもよくなってしまいます(笑)。

さて、そうはいっても翌日の法事の後、帰る前にやっぱり「マルショウ」に行こうか未練との葛藤が始まるわけですが、「時間があったら『まるも』でコーヒー飲んでいく?」というお誘いに、「『まるも』なら行きま〜す♪」とあっさりマルショウを忘れちゃうのです。ただただ好奇心、そういうことにしておこう。だって行きたかったんだもの、まるも。


とはいえ欲深いわたしは、帰り道の「ボンヌ・ジュルネ」には寄りたいと思います。えー長々と前置きにお付き合いくださったみなさま、ありがとうございました。

こちらは昨年オープンのカフェを併設したベーカリー。きれいに作られた雰囲気の本町通りのなかでも、外装がカラフルで目を惹きます。
まず店頭に見えたのは毎朝届く有機野菜。そしてパン。<パンの顔>からちょっと好みと違うかな〜と思いつつ、目指すは奥の食パンの棚。

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こちらの食パンに、なんだか惹かれまして。バターやミルクたっぷりのリッチな食パンもありますが、砂糖の量をぐっと減らし、オリーブオイルを使用した“パン・ド・ミ”を選びました。
残念なことに、カットしたもう半分のお山の部分はまるまる大きな空洞でした・・・激しく敗北感。
しかし、味は軽やかで好みです。トーストしてもおいしいけれど、個人的には焼かずにサンドイッチでいただきたい。でも、しつこいですが空洞が大きくてサンドイッチにできなかったのね。
主張しすぎないけれどきちんとおいしいパンでした。買ってよかった。


ところで叔母に「松本ってひそかに<パンの街>なんだってね」ときくと、「そう? <バーの街>じゃなくて?」。それは聞いたことありません。


Bonne-journee ボンヌ・ジュルネ:長野県松本市中央2-5-2(JR中央本線、篠ノ井線松本駅より徒歩3分)

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2009-09-17

開運堂(長野県松本市)/渋皮付栗納豆

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松本で120年以上続く「開運堂」の“渋皮付栗納豆”


前々回より松本のお話が続いております。
ランチでいっぱいになったお腹を、夕食の鯉のうま煮と豆腐田楽のために減らすのだー! と、叔母に連れられて松本の街をあちこち歩き回り、重要文化財の旧開智学校に到着。ここまで15分進むごとに叔母は知り合いに声をかけたりかけられたり、さらにここ旧開智学校でも。なんて顔の広い人なのだ(笑)。
さて、「開運堂」に行きたいということは最初から叔母に伝えてあったので、「この近くに開運堂の喫茶室も・・・」といいかけた叔母を制し、「鯉のためにも、いまはもうなーんにも入りませんっ」と旧開智学校の庭の自販機の前でしばし休憩しました。

では鯉のためにもう少し歩きましょう。
と「小松パン」、そして「開運堂」へ向かいます。

“真味糖”や“老松”というお菓子が有名な「開運堂」ですが、やはり松本の人気店、叔母も法事には開運堂のお菓子をどっさり用意していました。
店内はけっこう混雑していて、何人も買っていく人がいたのでつられて購入したのが“渋皮付栗納豆”。大粒の栗を薄蜜でじっくり炊き上げた“栗納豆”は、渋皮をむいた黄色いものと渋皮をつけたままのものとあります。家庭用の袋入り商品がショウケースの上に並んでいましたが、渋皮付きが最後のひとつになったところを「ああーそれもくださいっ」と、滑り込みセーフ。
原材料表示は「韓国産」となっていましたが、やわらかすぎず、渋皮の風味もよく、ひと粒で満足の味わいでした。

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買いたかったのはこちら“雪形(ゆきがた)”

“雪形”は、工場のある「あづみの菓遊庭」完成記念に作られた棹菓子で、直営店のみでの販売です。
つくね芋を使った生地で粒あんと栗を巻いてあります。もっとしっとりした生地を想像していたのですが、薯蕷饅頭の生地に近いです。つまり、ロール状の薯蕷饅頭。と思うと少し甘みが強く、薯蕷生地がもの足りなく感じるかもしれません。やはりこれはれっきとした棹菓子。←やや混乱中(笑)


それにしても悔やまれるのは、この日はもちろん、翌日の法事後もお腹がいっぱいで、開運堂洋菓子部門「パリの五月」で世界で唯一、ロボットが盛りつけるソフトクリームを口にできなかったこと(というよりロボットの働く姿を眺められなかったこと)。

※過去の開運堂の記事はこちら
 →開運堂(長野県松本市)/これはうまい(2007/4)
 →開運堂(長野県松本市)/真味糖 生(2006/10)

次は新しめのお店、ご用意してます(笑)


御菓子司 開運堂:長野県松本市中央2-2-15(JR中央本線、篠ノ井線松本駅より徒歩3分)

和菓子

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2009-09-11

スヰト(SWEET:長野県松本市)の味噌ラスク

「みそらすく」と入力して漢字変換したら「身空空く」と出たんですけど
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松本「スヰト(SWEET)」の“味噌ラスク”


前回「小松パン」で盛り上がってしまいましたが、その前に叔母の案内で松本の街をぷらぷらと歩いておりました。なわて通りに入ったところで、叔母におそるおそる「あのー『すうぃーと』にも寄りたいんですけど」と告げると、「え?『いと』?」。
どう発音するのが正しいのかいまだわかりませんが、とにかく「スヰト」です。

小松パン同様、大正時代から続くお店ですが、なんと1913年にアメリカのシアトルで創業し、その10年後松本に開店、長野県で最初にフランスパンを扱ったお店なのだそうです。
地元の方も「スヰトはフランスパンの店」ということで、好みだけでなく小松パンとの使い分けをしているもよう。

でもここで買いたかったのは“味噌ラスク”。なんたって信州味噌の土地ですから。
ラスク用に気泡の少ない生地のフランスパンを焼き、味噌ダレは信州味噌の老舗「丸正醸造」の“二年味噌”を使っています。
目のつまったフランスパンは濃厚な味噌ダレによく合っています。そして何より味噌の香りがいいっ! 少し味が濃いめですが、コクがありつつすっきりした味わいです。

こうなると、丸正醸造の“味噌ドーナツ”がものすごく気になるんですけど(笑)


スヰト(SWEET)縄手店:松本市大手4-2-12(JR中央本線、篠ノ井線松本駅より徒歩12分)

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2009-09-08

パンセ小松(長野県松本市)の甘系パンに笑いが止まらない〜

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この暴力的な外見をどうしてくれよう、つぶれてしまったけど「パンセ小松」の“シベリア”だあっ!


松本で法事がありまして、叔母の家に前泊することになりました。「迎えに出るけど何時に着く?」という電話に、「いやーあのー早めに行って草間弥生も観たいし、小松パンにも行きたいので、それから・・・」とのらりくらり答えたら、「何よ、美術館も小松パンもお得意様よっ!」。
というわけで、叔母に遠慮したつもりが付き合わせることになってしまいました。

つぶれていようが、あの“シベリア”は食いつく人も多いはず(笑)。
シベリア(シベリヤ)といえばカステラ生地に羊羹をはさんだものが一般的と思うのですが、「パンセ小松」の“シベリア”はとってもきめ細かくてふっくらふんわりのカステラ生地にバター入りマーガリンとた〜っぷりの粒あんがはさまれていますの。うひゃーこりゃもうたまらん。

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大正11年から続く「パンセ小松」は地元では「小松パン」と呼ばれて、店主が代々続くならお客も親子代々通い続けるパン屋さんなのです。
そこの名物が“味噌パン”。
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パンといっても食感は「ぼうろ」ですね。ナイフを入れてもサクッと切れます。
味噌の香りはそれほどしませんが、一度冷凍したものを解凍して冷たいうちに食べると、より表面の味噌を感じることができました。

松本市美術館で草間弥生作品に感激しまくったあと、陶器の店、街のあちこちにある井戸、なわて通り、わたしの両親が結婚式を挙げた神社、カラス城とも呼ばれる黒い松本城、重要文化財の旧開智学校などわりと普通に観光コース巡り。小松パンを訪れたのは夕方だったので、パンも食パンと菓子パンばかり。それでも“味噌パン”さえ買えればいいと思っていたはずが、あんな“シベリア”見せられたら欲が出ちゃうじゃない、ねえ?(笑)
でもこらえましたとも。だって松本暑かったんだもん。

しかし、それでは終わらなかったのです。


民芸調カフェと見紛う叔母宅のダイニングにて、わたしの技術ではうまく撮影できませんでした。と、まずお断りしておきます。
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翌朝、叔母が朝食に出してくれたのは「小松パン」の“クリームサンド”。朝から「なんじゃこりゃーーーっ」と絶叫のおいしさ。

いいですか、これはタマゴサンドではありませんよ。クリームパンに包むあのカスタードクリームを、小さな角食パンにたっぷりはさみました、ってパンなのです。しっとりしてミルキーなクリームが、角食の耳にまでみごとにマッチ。う、うまいよう、大好きだよう、これ。
叔母は「このパンが一番好きなの」とやや得意げです。法事のあとで話しをすると、「え? クリームパンじゃなくてクリームサンドなの?」と地元でも知らない人が。

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金時豆のパンもおいしかったのよ。苦手なアイシングが・・・と思いつつもおいしくて食べずにはいられなかったのだ。
叔母によると、現在の店主になってからも伝統を受け継ぎつつ、いろいろと新しいものに挑戦しているそうです。

しかし、朝からこんなに甘いパンばかり食べたのって、何十年ぶりかしら?


「法事の後のお食事は、うん〜っと期待していてね〜」と案内していただいたのは、なんと「レストラン鯛萬」。しかも天皇皇后両陛下がお食事をなさった個室でした。フレンチは苦手ですが、こういうことなら話は別です。ご好意でメインダイニングも見学させていただいちゃいました。

その「鯛萬」で供されるパンが「小松パン」製です。
バゲットとロールパンでしたが、ロールパンは購入済みゆえ、バゲットをいただきました。思いのほか控えめで上品な味付けの鯛萬のお料理ともよく合います。
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レストランで我慢したロールパンは帰宅後に野菜をたっぷりはさんでいただきました。

楽しいぞ松本。「草間弥生と小松パンのために、また来るわー」と叔母に告げて帰ってきたのでした。
でも松本のあれやこれやのお話は、まだまだあるのです。


パンセ小松:長野県松本市大手4-9-13(JR中央本線、篠ノ井線松本駅より徒歩15分) 日祝休

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2009-09-03

ドミニク・サブロン 渋谷東急フードショー店8/27オープン

渋谷にもパリ。
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やっぱり好き。「ドミニク・サブロン」の“ブール・ビオ・オ・ルヴァン”


赤坂「ドミニク・サブロン」が最近拡大中。8/5に新宿店をオープンし、デパートのイベントにも出店しています。
新宿の方が赤坂よりずっと行く機会が多いもんね〜と喜んだわりに、このところ新宿へ行く機会がまったくないので、新店舗の様子が気になっている今日この頃であります。

先日、渋谷を通りかかったときに、東急東横店に出店中のシニフィアン・シニフィエでパンを買おうと地下に降りると、何やらものすごく盛り上がっている一角がありまして、ぜんぜん知らなかった「ドミニク・サブロン」オープン初日。
わたしの後ろに並んでいた年配のご婦人に「ボンジュ〜ル」と声をかけてきたのは来日したサブロン氏。なんだかチカラ入っていますなあ。
そんなお祭りムードに乗っかってしまい、結局シニフィアン・シニフィエまで気がまわらず。

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“オリーブ・フロマージュ”

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チーズのお布団に転がってこちらを窺うオリーブ


夕方だったので品薄でしたが、渋谷を通る楽しみができました。


※過去のドミニク・サブロンの記事はこちら
ル ブーランジェ ドミニク・サブロン(赤坂)の春のパン、スリジェ
ル ブーランジェ ドミニク・サブロン(赤坂)/ブール・ピオ・オ・ルヴァン
ル ブーランジェ ドミニク・サブロン(赤坂)/バゲット


ドミニク・サブロン 渋谷東急フードショー店:渋谷区渋谷2-24-1 東急百貨店東横店B1F(JR山手線、東急東横線・田園都市線、京王井の頭線、東京メトロ半蔵門線・銀座線渋谷駅よりすぐ)

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