うら田(金沢)の迎春菓子
金沢紀行 その7
お正月の最中“福梅”
もう2月だけど、金沢「うら田」のお正月のお菓子。
うら田に限らず、金沢のお正月菓子といったら“福梅”なのだそうです。加賀前田家の家紋をかたどった梅の形の紅白の最中で、あちこちのお店で売られています。
今回「うら田」のものを選んだのは、バラ売りしていたからという理由で、それ以上の意味はありません。最中、苦手なので箱買いしても困るのよ。
しっかりと固めに煉られた粒あんが、厚めの皮に包まれていました。そしてこれが驚き、最中の表面に粉糖がまんべんなくたっぷりとまぶされています。甘ーーーいっ!!!
どこのお店も“福梅”はお砂糖をまぶした最中なのです。
「うら田」ではお正月期間のみ販売の“千歳”
“千歳”といえば金沢の老舗「森八」の看板商品のひとつでもありまして、そちらは年中販売していますが、「うら田」の“千歳”はお正月菓子として売られています。
うら田の千歳も森八同様、紅白そろってめでたいお菓子なんですが、なぜか紅のみで失礼します。こし餡を求肥で包み和三盆をふりかけ、形は富士山をかたどったもの。でもパッケージの関係で持ち歩くとつぶれてしまいますの。少しも富士山に見えなくてごめんなさい。
こちらは紅白揃って「森八」の“千歳”
“千歳”って「森八」のお菓子だと思っていたので、つい比べてみたくなり、森八でも7年ぶりに購入しました。森八の方が餡にも求肥にも<米飴>をたっぷり使っていて、温度が低いと硬くなるし、水飴に砂糖まぶして食べているような気分なんですよね。何も考えずに食べると激甘商品です、わたしにとっては。
一方の「うら田」はほどよく伸びる求肥が食べやすく、わりと好み。そういえばうら田の紅い千歳は、求肥もほんのり紅かった。
ちなみに、森八のものは少し温かいところ(例えば何かを温めた後の電子レンジの中やごはんを炊いた後の炊飯器の中)に置いて練り込まれた飴をやわらかくした状態で食べると、不思議と甘さが落ち着いて、食べやすくなります。
以上、口のまわりをお砂糖だらけにして食べる迎春菓子でした(笑)
うら田(浦田甘陽堂): 金沢市御影町21-14
※めいてつエムザ店にて購入。
※今回の金沢の記事はこちら
→お婦久軒(金沢)/あん入りドーナツ
→金沢「漆の実」にて「吉はし菓子店」の上生菓子をいただく
→水本(金沢)の上生菓子
→俵屋(金沢)/じろ飴
→かわむら(金沢)/甘納豆
→加賀麩司 宮田(金沢)/麩菓子 かりんとう
→諸江屋(金沢)/オトギクズユ
→板屋(金沢)/香林
→越山甘清堂(金沢)/加賀れんこん餅
→金沢「茶房一笑」にて献上加賀棒茶と「高砂屋」のお菓子をいただく
→高砂屋(金沢)の上生菓子
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コメント
見た目は隣県富山のとこなつを華やかにした雰囲気ですね。
梅の季節になると本郷、池之端あたりの和菓子屋さんに梅にちなんだお菓子が売り出されますね。
投稿: 笹団子 | 2008-02-06 23:11
>笹団子さん
またずいぶんとシブイ喩え(笑)
実は千歳のお餅は丸めたものではなくて、平らなお餅で餡を包んでいるのです。富士山の高さを出すためだと思われますが・・・
うら田の宣伝写真は見事に富士の形をしているのですけどね。
梅の季節ですね〜。近所でも咲いてました。お菓子もだんだん華やかになってきますね。
投稿: kozue | 2008-02-07 14:23
最中に奮闘、いや粉糖~~~!
すごいですね、金沢って。ある意味ものすごくアグレッシブな和菓子産地なのでしょうか???
しかし、最中嫌いがよく買った、褒めてつかわします(笑)。
投稿: あんころりん | 2008-02-08 00:18
>あんころりんさん
金沢の正月といえば福梅だといわれるとねーつい買ってしまいましたー。
いやーもう粉糖かける意味がぜんぜんわからないんですけど。金沢の和菓子事情、不思議がいっぱいだ(笑)
投稿: kozue | 2008-02-08 16:25