諸江屋(金沢)/オトギクズユ
金沢紀行 その8
パッケージがかわいらしい「諸江屋」の“オトギクズユ”
「諸江屋」は創業から160年近く続いている<落雁>のお店です。
こちらの本店に、落雁文庫という資料館があるときいてわざわざ向かったのですが、あいにく資料館は年始休館中。とりあえず店内を眺めましたが、買いたかったものはあいにく売切れ。ああツイテない。
かわいらしい“花うさぎ”などの落雁商品は都内のデパ地下でも買えるので、“オトギクズユ”という葛湯を選びました。
おとぎ話をデザインしたパッケージは左から「カチカチ山」「金太郎」「桃太郎」「花咲かじじい」。
葛湯の中にはあられが入っていて、カチカチ山からはうさぎが、花咲かじいさんからはポチが出てきましたよ。
250ccのマグカップで入れてもかなりどろどろと濃厚な葛湯です。あ、写真はあられが沈まないよう取り出して、150ccでどろりと溶いた葛湯に乗せました。
さっぱりとした甘さの中に、あられの香ばしさがうれしいのでした。ほっと温まります。
さて、買いたかったのはこれ。
「諸江屋」の迎春菓子“福徳煎餅”
俵や打出の小槌の形をした黄色と白の薄い煎餅皮の中に、金華糖や土人形が入っています。
新年に、家族で一年の運を占い合って、貴重な甘味をとる。そんな光景が浮かびます。
出てきた金華糖は、七福神や招き猫など縁起もの。写真右肩に写る土人形は郷土玩具だそうで、食べられません、の注意書きとともに出てきました。
ちなみにこれ、砂糖が当たり前となったいまでは味はどうでもよくて(といったら失礼だけど)、楽しいだけですから。
諸江屋:金沢市野町1-3-59
※福徳煎餅はめいてつエムザ店にて購入。
※今回の金沢の記事はこちら
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→加賀麩司 宮田(金沢)/麩菓子 かりんとう
→うら田(金沢)の迎春菓子
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→金沢「茶房一笑」にて献上加賀棒茶と「高砂屋」のお菓子をいただく
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コメント
私も福徳がすごおく欲しいのよ~~~。
でも通販する気にはならないんですよね…。
この七福神バージョン「加賀ふくとこ宝船」がディーン&デルーカに出てたけど、金華糖の福徳がやはり欲しいのでパスでした。
今年は諸江屋の鯛の落雁を買いました。可愛かった。
投稿: あんころりん | 2008-02-08 00:11
可愛いし楽しいですね~。
食べられない土人形まで入ってるなんて、なんだかガレット・デ・ロアのフェーブを思い出します♪
最近、懐中しるこを見るたびに、kozueさんを思い出しちゃって。あとキノコも。こないだ吉祥寺に土門拳を観にいったら、なぜかキノコ切手を集めた本が売られていて・・・思わず読みふけってしまいました。
投稿: ayano | 2008-02-08 08:45
>あんころりんさん
諸江屋の落雁ってかわいいですよね〜。
くす玉に入ったちょっと高級バージョンもあったのですが、福徳のかわいらしさにまいってしまい、割れないよう大事に大事に持ち帰ってきました。
>ayanoさん
金華糖はけっこうナニモノだかわからないのもあって、土人形が出てきてすこしホッとしました(笑)
あ、土門拳の写真展、わたしも観ました! 吉祥寺東急裏に最近できたセレクトショップにキノコのポスター(しかもわりと学術的な絵)がかけられていて、窓にへばりついて魅入ってしまったわたしです。
妖怪しるこ、秋葉原の新しいビルのアニメ関連ショップで見かけましたよー。
投稿: kozue | 2008-02-08 16:20
かわいい!ほ、欲しい‥
宝石箱の中にルビーとか玉手箱の中に蓬莱玉の枝!みたいなくらい
開けたとき嬉しいびっくりかもですね?
投稿: 花侍 | 2008-02-09 19:59
>花侍さん
そう、かわいいのですよ〜。こんなかわいらしいお菓子を家族で楽しむなんて、すてきな風習があったんですね。
正直なところ、金華糖は可愛さを通り越して不気味さ漂うものもありましたが。
投稿: kozue | 2008-02-09 22:03