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2008年1月

2008-01-30

俵屋(金沢)/じろ飴

金沢紀行 その4

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天保元年創業の老舗「俵屋」の“じろ飴”


風邪を引きやすい季節だし、これで「大根飴」を作ろうと“じろ飴”を買いました。
飴といっても水飴、しかも米と大麦のみを原材料とする昔ながらの製法で、琥珀色をした飴です。

そのままなめればなんともなつかしい味。幼い頃、こんな飴をなめさせられた気がするー。砂糖でなくても、これだけの甘さがでるんですね。発酵パワー恐るべし。
水飴は砂糖やはちみつのかわりにお料理に使うこともできます。
“じろ飴”をキャンディ粒にした商品もありました。これもそのままお料理にぽいっと放り込んで使えるのだそうです。

金沢の駅ビルやデパ地下、さらに都内でも買えるところはあるのですが、どうしても古い本店に行きたくて、てくてく歩きました。
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“じろ飴”の“じろ”って、たぶん“滋養”がなまったんですよねえ、と想像しております。お店で確認すればよかった。


京都のすはま専門店「植村義次」(1657年創業)は俵屋の飴を使っていると聞きました。いかに上質な飴なのかがうかがえます。
それにしても植村義次、パワフルなサイトだ。


俵屋: 金沢市小橋町2-4

和菓子

※今回の金沢の記事はこちら
お婦久軒(金沢)/あん入りドーナツ
金沢「漆の実」にて「吉はし菓子店」の上生菓子をいただく
水本(金沢)の上生菓子
かわむら(金沢)/甘納豆
加賀麩司 宮田(金沢)/麩菓子 かりんとう
うら田(金沢)の迎春菓子
諸江屋(金沢)/オトギクズユ
板屋(金沢)/香林
越山甘清堂(金沢)/加賀れんこん餅
金沢「茶房一笑」にて献上加賀棒茶と「高砂屋」のお菓子をいただく
高砂屋(金沢)の上生菓子

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2008-01-29

シニフィアン・シニフィエ(三宿)/バゲット・プラタヌ

和菓子の記事が続くので、今回はパンの話題。

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「シニフィアン・シニフィエ」の“バゲット・プラタヌ”


やっとお店に行きました、「シニフィアン・シニフィエ」。
以前、日本橋タカシマヤの催事出店で買ったことはありましたが、デパ地下で気軽に買ってしまったことを後悔し、あの志賀シェフの創り出す世界を感じるにはやはりお店に行かないと、と思っていたのです。そしてビシビシと感じてきました、その世界を。
※前回の記事はこちら→シニフィアン・シニフィエ(三宿)のパンを日本橋タカシマヤで発見

まずは店内でおすすめパンのセットプレートを。チーズの盛り合わせのセットと、はちみつ、ジャム、オリーブオイルとチーズの盛り合わせのセットを選びました。パンはもちろん、どれもこれも何もかもいろいろ考えられて厳選されたものであることがわかります。
プレートのパンは大好きな“バゲット・プラタヌ”をはじめスライスされたものが4種類。ああ、おいしい。おいしいけど緊張するー(笑)。
パンはおかわりができるので、焦ってチーズをてんこ盛りにしなくても大丈夫。おかわりを頼むと最初とは違うパンが4種類出てきました。さすがに2度目のおかわりはお断りしましたけど、さらに別のパンがいただけたのでしょうか。


やっぱり気になるのはパンの水分量。<しっとり感>は通り越して、あえて<水分量>といわせていただきます。
ごくごく軽く温めて出されたパンは、その水分量ゆえに(もしかして電子レンジでチンしちゃった?)と思えるようなしっとりさで、もちろんそれは悪いことではないけれど、わたしが日常的に食べたいパンとは違うんだなあ、ということ。
さらに、創り上げられた「シニフィアン・シニフィエ」の世界は当然ながら自分の日常とはかけ離れていて、これは完全によそ行きのパンなのです。

そしてこんどはこう思うのでした。
「やっぱりシニフィアン・シニフィエのパンは、催事で気軽に買おう」
・・・とほほ。


実はお店に行った日も日本橋タカシマヤ出店中で、商品はやや少なめでした。でもあんぱんがたくさん並んでいたの。
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こしあんぱん

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ラムレーズンのあんぱん(白あん)

あんぱんのソフトな生地はちょっとなつかしい雰囲気もあって、あの世界の中ではやや異質にも見えます。それがかえって好印象。

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“ポムドテール”は前回と違って、甘みの強いじゃがいもが入っていました。


日本橋高島屋に2/19(火)まで出店中です。
なかなか“クロワッサン・オ・ルヴァン”に巡り会えないんだけど、タカシマヤにも行った方がいいかなあ。。。


シニフィアン・シニフィエ:世田谷区下馬2-43-11 COMS SHIMOUMA 1F(東急田園都市線池尻大橋駅または三軒茶屋駅より徒歩15分) 火、隔週月(不定)休


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2008-01-25

水本(金沢)の上生菓子

金沢紀行 その3
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「水本」の“花びら餅”

吉はし菓子店と並んで楽しみにしていた「水本」のお菓子。こちらのお店は金沢のにぎやかな街からは少し離れたところにあります。
金沢市内の和菓子店では、上生菓子はお茶席優先なのか店頭に並ぶ数はごく少量だったのですが、「水本」では午前中早い時間に伺ったこともあって、たくさん並んでいました。
そのお菓子、やや大きめでなんとも個性的。新春にふさわしい目をひく鮮やかさ、でもシンプルなデザインのお菓子という印象です。

花びら餅は求肥餅だけれどかなり餅そのものに寄った食感で、味噌あんは味噌そのものの味が、ごぼうもごぼうそのものの味がしっかり感じられます。

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“丹頂”
鶴の姿に惚れた煉り切り“丹頂”、中は黄身餡。

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“千代の寿”
白い煉り切りの中はこし餡、紅い煉り切りの中は黄身餡。

繊細というよりは素朴な雰囲気の味ですが、それでもじんわりとその丁寧さが感じられるステキなお菓子でした。個人的には吉はしよりも好き。


ところでこうやってまとめていて今頃思うのは、東京よりもよもぎ餡、黄身餡、白餡のお菓子に出会う率が多かったなあ、ということ。たまたま選んだお菓子がそうだったのか、それともそれが金沢の特色なのか。ますます興味がわいてきます。


御菓子司 水本:金沢市暁町14-3 月休

和菓子

※今回の金沢の記事はこちら
お婦久軒(金沢)/あん入りドーナツ
金沢「漆の実」にて「吉はし菓子店」の上生菓子をいただく
俵屋(金沢)/じろ飴
かわむら(金沢)/甘納豆
加賀麩司 宮田(金沢)/麩菓子 かりんとう
うら田(金沢)の迎春菓子
諸江屋(金沢)/オトギクズユ
板屋(金沢)/香林
越山甘清堂(金沢)/加賀れんこん餅
金沢「茶房一笑」にて献上加賀棒茶と「高砂屋」のお菓子をいただく
高砂屋(金沢)の上生菓子

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2008-01-24

金沢「漆の実」にて「吉はし菓子店」の上生菓子をいただく

金沢紀行 その2
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金沢へ行ったらぜひいただきたいと思っていたのが「吉はし菓子店」の上生菓子。
こちら、お茶席用の注文菓子のお店で店頭販売は行っていないのですが、市内の喫茶室に吉はし菓子店のお菓子を出すお店がいくつかあります。

というわけで金沢21世紀美術館の近くにある漆器店「能作」の上階にある甘味処「漆の実」で休憩。迷わず吉はし菓子店のお菓子のついたお抹茶セットを選びます。
お正月らしい紅白のきんとんのかわいらしさに「写真を撮ってもいいですか?」とお願いし、撮らせていただきました。

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食べかけで失礼いたします。きんとんの中から出てきたのは、よもぎを練り込んだ白小豆の粒あん! ははーっ、参りました。

何とも新春らしいお菓子にすっかり上機嫌でございます。
お味の方はかなりすっきりクリアな甘さ。甘さ控えめというのではなく、まるでフルーツを食べたあとのようなさわやかさが広がります。この味わいはいままで和菓子で経験したことがありません。

別の日、ひがし茶屋街にある「久連波(くれは)」という加賀友禅小物店の喫茶室でも吉はし菓子店のお菓子をいただきました。こしあんの煉り切りでしたが、やはりさわやかな甘みの広がるお菓子でした。


漆の実:金沢市広坂1-1-60 能作ビル4F 水休
吉はし菓子店:金沢市東山2-2-2(注文販売のみ)
久連波:金沢市東山1-24-3 水休

和菓子


※今回の金沢の記事はこちら
お婦久軒(金沢)/あん入りドーナツ
水本(金沢)の上生菓子
俵屋(金沢)/じろ飴
かわむら(金沢)/甘納豆
加賀麩司 宮田(金沢)/麩菓子 かりんとう
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高砂屋(金沢)の上生菓子

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2008-01-22

お婦久軒(金沢)/あん入りドーナツ

金沢紀行 その1

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金沢「お婦久軒」の“あん入りドーナツ”


今月の初めに金沢を歩いてきました(本当によく歩いた)。とりあえずお目当ては金沢21世紀美術館、見応えあったなあ〜楽しかったなあ〜。
粟津潔も森村泰昌もよかったけれど、一番のお気に入りは「タレルの部屋」。四角く切り取られた空にどんよりと低く流れる雲を眺めながら、ひたすらぼんやりとするのです。
ああ、タレルの部屋が好きだ。タレルの部屋、サイコー。今度はスコンと抜ける青空を眺めに行きたいわー。


さて、美術館のすぐそばにある和菓子屋さん「お婦久軒」からご紹介しましょう。
こちらの人気商品“あん入りドーナツ”は、がんばればひと口でいけるかも(でもたぶんムリ)、くらいの大きさで、その香ばしさに感激しました。おいしいものを食べると、つい笑っちゃうのよね。あは、あははは。

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“ゆりねきんとん” ほっくほくでこれまた感激。

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“笑くぼ万頭”

お正月に見かける<えくぼ饅頭>。薯蕷饅頭のてっぺんにぽちっと紅いのが特徴ですが、お婦久軒のはさらに・・・
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よもぎまじりの白餡でした。

幸先の良い金沢旅行のスタートでございます。


お婦久軒:金沢市広坂1-2-18 月休

***

おまけ。こちらは島根県松江市「桂月堂」の“えくぼ”。
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くぼませたてっぺんに紅い羊羹がかわいいですね。
で、松江といえば皮むき餡の薯蕷饅頭“朝汐”なんですが、えくぼ饅頭も朝汐がベースとなっております。

過去の桂月堂の記事→桂月堂(松江)/小倉松草
過去の“朝汐”の記事→風流堂(松江)/朝汐


桂月堂:島根県松江市天神町97
 ※渋谷東急東横店の島根県物産展にて購入。

和菓子


※今回の金沢の記事はこちら
金沢「漆の実」にて「吉はし菓子店」の上生菓子をいただく
水本(金沢)の上生菓子
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2008-01-17

紫野源水(京都)の花びら餅 と編みぐるみ+金沢の花びら餅いろいろ

新春花びら餅祭り!?

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京都「紫野源水」の“花びら餅(葩餅)”。
白餅に紅菱餅、鮎に見立てた蒸しごぼうと白味噌あんを包んだおめでたいお菓子です。


もう新春という気分でもないのですけれど。
新宿タカシマヤで大晦日に京都「紫野源水」の花びら餅が入荷するというので、数日前に予約して購入しました。
いつもなら軽く酔っぱらいながら年を越すのですが、柄にもなく新春のお菓子をいただきながら、来る年の健康を祈ってみたのです。

ぽってりとかわいい源水の花びら餅は、ほんのり甘く、餅、味噌、ごぼうの香りがそれぞれに立ちつつも調和して、ていねいに作られたお菓子でした。とくに味噌あんが、味噌そのものに近い味に感じます。

もともとは宮中の「お歯固め」という長寿の儀式に包み雑煮として供されたという花びら餅。手で持ってがぶり、これで長生き間違いなし(笑)。


紫野源水:京都市北区北大路新町下ル西側 日祝休
 ※新宿タカシマヤ銘菓百選にて購入。


***
ところで先日、金沢へ旅行してきました。金沢も和菓子の街でしょう〜。というわけで付録的にいくつかご紹介。

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新宿京王百貨店で購入した金沢の老舗「森八」の花びら餅。ひとつずつポリ製袋にパックされて山積み状態で売られています、花びら餅。
わりとしっかりしたお餅でしたが、味噌あんもごぼうも香りが弱い。

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金沢市K店製の花びら餅。やはり個別包装で山積み販売。金沢では花びら餅はそういう扱いなのでしょうか?
とはいえ販売員の方が「これは新春にお茶席でしかいただけない貴重なお菓子なのよ、知ってる?」とおっしゃいました。貴重にして山積み。
お餅は羽二重のふわ〜んとしたお餅で、ちょっと好みではありません。

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金沢市I店製の花びら餅。これがなんと! 煉り切り製!
なのに販売員の方が「これは新春にお茶席でしかいただけない貴重なお菓子なのよ、知ってる?」とおっしゃいました。煉り切り製花びら餅って初めて見たのですけど、ほかにもあるのでしょうか。
ごぼう以外は全部あんこなわけで、しかもごぼうは蜜炊きしたもので、花びら餅と思うと妙に甘く感じます。というより甘すぎる。


金沢で感激した花びら餅、その他のお菓子はまた別の機会に。

***
さてさて。
作っちゃいまいした〜新年第1作。
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編んでは解き、編んでは解き、を何度も繰り返し、少し歪んでますがやっと完成した作品をぜひごらんくださいませ。
編みぐるみ和菓子店

和菓子 

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2008-01-09

甘春堂(京都)/吉祥豆

今年もよろしくお願い申し上げます。
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ちょっとスタートが遅いんじゃないかという気もしますが、やる気はあるのです。
そして今年も豆の記事から。今年も1年マメに暮らしましょう、の願いを込めて。


昨年末にデパ地下で見つけた京都「甘春堂」の“吉祥豆”です。
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関東には少しなじみの薄い「州浜(すはま)」というお菓子。
上から時計回りに、青豆、きなこ、大豆、黒砂糖、と並んでいます。

これまで「甘春堂」といえばお茶碗ごとバリバリといただく“茶壽器(ちゃじゅのうつわ)”の印象しかなくて、ほかのお菓子も手に取ったことがなかったのですが、この“吉祥豆”は意外においしくて(なんて失礼な言い方!)、ひとつひとつその味と<口あたり>をじっくり楽しみました。
うん、今年も頑張れそうな気がしてきましたよ。


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わたしのブログをよくご覧いただいている方は「またこの形かよ〜」と思われたことでしょう。ええ、こんな形が好きなのです。そして今年もこんな感じで好きなものばかり並べて行くつもりでおります。
どうぞよろしく。


京菓匠 甘春堂:京都市東山区川端通正面大橋角
 ※東急百貨店吉祥寺店にて購入

和菓子

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