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2007年5月

2007-05-29

虎屋ギャラリー(赤坂)/和菓子百珍展

食べる芸術。
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“辰” 羊羹製*、緑の曲線が天空へ舞い上がる龍の勢いを表現しています。
(*注:最初「煉り切り」としておりましたが、あんころりんさんからコメントにご指摘いただきまして、訂正いたしました)


毎回ココロから楽しみにしている赤坂「虎屋」の虎屋文庫資料展。今回は江戸時代のベストセラー『豆腐百珍』をヒントに「和菓子百珍」と題して、ちょっと面白いお菓子の作り方や、かまぼこや蒲焼きに見立てた菓子、<棚から牡丹餅>のようにお菓子にまつわることわざの紹介などなど、盛りだくさんの内容で、端から端までじっくり楽しませていただきました。
展示内容はこちら(とらやのサイト)

最初の写真の“辰”は展示品のひとつで、展示期間中に1階のお店で購入できます。

江戸時代に名古屋にあざらしが現れて、いつぞやのタマちゃんブームのような状況の中で売り出された“あざらし落雁”も再現され、上野動物園はパンダのリンリンのエサ“パンダだんご”まで展示されています。
展示されているお菓子はすべてホンモノですから、それも見る楽しみのひとつですね。

去年の虎屋ギャラリーの資料展に関する記事はこちら
和菓子アート展(2006-11)
旅先の口福「和菓子で楽しむ道中日記」展(2006-6)


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“唐衣”は5/31までの販売。カキツバタの色を表したこしあんの薯蕷饅頭

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“なすび餅”は6/1から販売。ういろう製でごま入りの白餡(写真は去年のもの)


お菓子に関しては、松江の安くておいしい和菓子を堪能し過ぎたあとだけに、この高価な重鎮的菓子をどう受け止めるべきか困惑しております(笑)。
そして次回は11月に「歴史上の人物と和菓子」展を開催予定。それもまた楽しみだ〜。


「和菓子百珍」展
開催中〜2007/6/17(日)まで 10:00〜17:30 会期中無休
虎屋ギャラリー:港区赤坂4-9-22 虎屋ビル2階(地下鉄赤坂見附駅より徒歩7分)
入場無料
※毎週月曜の10:30には展示解説が受けられます。

 虎屋のサイト●http://www.toraya-group.co.jp/main.html

和菓子

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2007-05-24

中浦本舗(松江)/どじょう掬いまんじゅう

松江の旅の最後に・・

職場のおみやげは、これにしたら〜?
と、家人に押し付けてみました。
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「中浦本舗」の“どじょう掬いまんじゅう”


おみやげ品を売っているところ、あちこちで遭遇します。ひとの顔ぐらいの大きさの商品もありました。あまりにかわいらしいので、いちばん小さな4個入りを自分に購入。
味は軽めの“ひよ子”って感じです。けっこうイケます。


中浦本舗:島根県物産観光館、松江市内デパート、ホテル、空港などで購入可

***
そんなこんなで松江のおみやげあれやこれや、包装も含めて5kg もあったのですが、すべてご紹介いたしました。どのお店もそれぞれに個性があって、和菓子好きにはたまらない街です、松江。

松江の和菓子の記事
清松庵たちばなの上生菓子
向月庵/瑞雲
一力堂/姫小袖
風月堂/八雲小倉
三英堂/日の出前
桂月堂/小倉松草
彩雲堂/玄々
風流堂/朝汐
風流堂/即席しるこ 日本海

和菓子

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2007-05-21

風流堂(松江)/即席しるこ「日本海」

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「風流堂」の即席しるこ“日本海”、@158円


風流堂二代目が日露戦争への思いを託して発売した即席しるこを、四代目が復刻したものだそうです。
<上>とある面を上に向けて(わかりやすい)お椀に入れ、お湯を注ぐとしばらくして日本とロシアの国旗が浮上します。発売当初は一方がせんべい製、もう一方がお餅製で、浮上したのちやがて一国の旗のみが水面に浮かびあがる工夫がされていて、これが拍手喝采モノ、二代目大得意〜だったそうですが、復刻版は日本とロシアの友好を願ってともに浮き上がる<平和型>となっています。旗がけっこうにじんでキツイけど(笑)
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この“日本海”、即席とあなどるなかれ、コクもあってしっかり餡の味のするお汁粉です。あられ入り。
写真の餡が沈んでいるのはかきまぜると旗がめろめろになってしまうので、悪しからず。


風流堂:島根県松江市白潟本町15 (JR山陰本線松江駅より徒歩15分)


***

あれ? 前回の予告と違うじゃない? なーんて気づいちゃったひとはいらっしゃるでしょうか。予告したのはこちら。
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“妖怪しるこ”6個入り1200円


そうなんです、鳥取県境港市の妖怪タウン、水木しげるロードにある「鬼太郎はうす」で売られている“妖怪しるこ”、これもなんと「風流堂」製なのですよ。
なんたって「鹿児島産一反もめん使用」と箱に書いてありますから・・なぜわざわざそんなお断りを。。。

人魂印を上にしてお湯を注いで「ゲゲゲの鬼太郎」の唄を口ずさみながら数秒後、一反木綿がふわっと浮きます。
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浮いた。ふふっ、ちょっとかわいい。

おおっ、こっちは目玉おやじが浮いてきましたよ。
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ちょっと楽しい。

でもはっきりいいましょう、“日本海”とはえらい違いです。コクもないし餡の味もまったく別モノ、そして甘すぎるー。
牛乳を加えてもおいしいとあったので注いでみたら、かえってくどくなった気がします。
まあいいか、楽しかったから。

[販売]鬼太郎はうす:鳥取県境港市大正町89
[企画]妖怪舎オンラインショップ

【参考】境港の妖怪パンの記事はこちら
神戸ベーカリー水木ロード店(鳥取県境港市)の妖怪パン


松江の和菓子の記事
清松庵たちばなの上生菓子
向月庵/瑞雲
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和菓子

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2007-05-18

風流堂(松江)/朝汐

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「風流堂」の“朝汐”


松江の銘菓はたくさんありますが、代表格のひとつ“朝汐”です。これまで紹介してきたお店でも扱っているところがありますが、「風流堂」のものをご紹介します。

皮むき餡の中に小豆粒が入っているものを<朝汐餡>というらしいのですが、“朝汐”はこの松江独特の餡を使った薯蕷饅頭。白い皮は日本海の岩肌に打ちつける波を、小豆粒は波をかぶる岩を表現しているのだそうです。こういう表現って和菓子ならではですよねえ。
やや弾力のある薯蕷饅頭とさっぱりとした餡はかなり好み。もし機会があれば、各店の朝汐を並べて食べ比べしたいと本気で思います、家人に笑われたけど。


「風流堂」は支店も市内のあちこちにありますが、本店はかなり地味。どうりでサイトに本店の写真がないわけだ(笑)。
それはさておき、松江城を観光したときに「くろがねもち」という木を見つけて、おいしそうな名前〜とのんきなことを思っていたのですが、風流堂でも見つけました“くろがねもち”。
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玄米粉とくるみ、黒砂糖の餅菓子は、なんだかなつかしい味がします。


でね、風流堂にはぜひ紹介したいナイスな即席しるこがあるのですよ。たとえばこんな。
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ギャーーーーーっっ!!

次回を待て。


風流堂:島根県松江市白潟本町15 (JR山陰本線松江駅より徒歩15分)


松江の和菓子の記事
清松庵たちばなの上生菓子
向月庵/瑞雲
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和菓子

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2007-05-16

彩雲堂(松江)/玄々

おしゃれさん
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New松江菓子“玄々”


東京では松江のお菓子というと一番手に入りやすいと思われる「彩雲堂」のお菓子。個人的には、有名な“若草”よりも“柚衣(ゆずごろも)”というお菓子が大好きなお店です。
これまでにご紹介した菓子店の中でも、とくに「彩雲堂」の本店は他店のどこよりもゆったりとしてきれいでキラキラして見える、そういう演出がとても上手なお店なのだと思います。

それはお菓子の表現も同じで、だからこそできたと思われる“玄々”は、竹炭を入れたてろ〜んとやわらかい求肥餅でイチジク入りの白餡を包んだもの。黒い餅、白い餡、そしてクコの実の赤、なんてエキゾチック〜。
餡の中にイチジクのぷちぷちとした食感がちょっとアクセントになって、意外に、といっては失礼ですが、ほんと意外においしかったのです。


この“玄々”、2004年に松江の菓子店8社共同で松江の和菓子の魅力を海外に紹介しようと企画された NEW WAGASHI プロジェクトのなかで、ニューヨークで披露されたお菓子のひとつなんです。“玄々”の記事はこちらのブログにも。
近所の和菓子屋さんの豆大福、パン屋さんのあんぱん「ニューヨーク和菓子“玄々”by彩雲堂 イチジク餡/栗ういろう/丸ごと柚子衣和菓子レッスンも体験」
和菓子手帖「彩雲堂の「玄々」」


で、「彩雲堂」のプチ情報。
鳥取県境港市の妖怪タウン、水木しげるロードに「水木しげる文庫」というファンキーなお店があるのですが、その喫茶コーナーで“目玉おやじまんじゅう”(ねりきり製)と“人魂てんぷら”(パイまんじゅう)というけっこうリアルで不気味なお菓子をいただくことができます。
これがなんと「彩雲堂」製なのだ(笑)。あーちょっと不気味で食べる気になれなかったけど。

【参考】境港の妖怪パンの記事はこちら
神戸ベーカリー水木ロード店(鳥取県境港市)の妖怪パン


彩雲堂:島根県松江市天神町124 (JR山陰本線松江駅より徒歩10分) 元日休


松江の和菓子の記事
清松庵たちばなの上生菓子
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2007-05-10

桂月堂(松江)/小倉松草

「桂月堂」の小倉が好きだー

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“小倉松草”


わたしは「桂月堂」の“薄小倉”というお菓子が大好きです。大納言小豆に琥珀を流し込んでかためたものですが、その大粒の小豆の炊き具合がたまらなく好きなのです。

まあ“薄小倉”は都内でもデパ地下やにほんばし島根館で手に入るので今回はパス。本店で購入したのは“小倉松草”、不昧公生誕250周年を記念して復元された銘菓だそうです。
明治以降創業のお店が多い中、「桂月堂」は1809年創業の歴史あるお店です。お店に入ると店員さんたちが忙しそうに商品の発送準備におわれていました。

“小倉松草”はよもぎ入りの求肥を小倉羊羹ではさんだもの。食べ終わる頃にふんわりとよもぎが香ります。よもぎ好きとしてはもう少し香りが強くてもいいなあと思いますが、それでは上品さに欠けてしまうでしょうか。この小倉羊羹の小豆粒の炊き具合がやっぱり好きです。
松江の<不昧公好み>の銘菓は文献から再現したものばかりですが、その中でも桂月堂の得意とするところをうまくつかみましたね、とエラそうに勝手な想像。


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ホテルのお茶請けは桂月堂の“出雲三昧”でした。
落雁、小倉羊羹、求肥を重ねたお菓子で、落雁には諸越粉を使っていますよと、さりげなく諸越好きの友に告ぐ。みていないだろうけど。


桂月堂:島根県松江市天神町97 (JR山陰本線松江駅より徒歩5分)


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2007-05-07

三英堂(松江)/日の出前

羊羹のようで羊羹でない、
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「三英堂」の“日の出前”。
肝心なところが読めませんが、箱に赤字で<河井寛次郎先生命名>と書かれています。


「三英堂」では、不昧公好みの銘菓“菜種の里”という黄色のきれいな打菓子が有名ですが、わたしのお目当ては“日の出前”でありました。
一見、羊羹のようですが、原材料は小豆と砂糖のみ、寒天を使っていません。こちらもまた松江独特の皮むき餡を、何層にも重ねて作る<しののめづくり>というものだそうで、切り口のモアレのように浮かぶ模様がとてもステキ。
おまんじゅうなどに使われる皮むき餡はさらりとした味わいのものが多いのですが、こちらはやや濃厚な印象です。

この“日の出前”は米国の庭園専門誌より日本一美しい庭園と評された安来市の足立美術館の茶室「寿楽庵」の主菓子のひとつとなっています。
もうひとつは足立美術館専用の「風流堂」製“緑風”という栗と寒天を使ったさわやかなお菓子ですが、“緑風”をいただいたあとに“日の出前”を口にすると、その濃厚な餡の味にぐっとつかまれます。たぶん逆の順で食べると、“緑風”のさわやかさにはっとすると思うのですが、そのあたりの2つのお菓子のバランスがいいのですよ。
すてきなお庭を眺めながらいただくのもまた、格別な味わいでした。

ちなみに陶芸家・河井寛次郎氏についてはこちらのブログの記事にも。
近所の和菓子屋さんの豆大福、パン屋さんのあんぱん「京都の中村軒,下河原阿月,鍵善良房/京都訪問〜その四/河井寛次郎記念館と供に」


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もうひとつ、とても気に入ったのが出雲蕎麦の風味を皮に活かした“出雲蕎麦楽”。皮むき餡のお菓子ばかり食べていると、こういうつぶし餡のおまんじゅうがうれしくなったりもするのです。


三英堂:島根県松江市寺町47 (JR山陰本線松江駅より徒歩10分)


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清松庵たちばなの上生菓子
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2007-05-01

風月堂(松江)/八雲小倉

簡素な店構えのウィンドウに並ぶ迫力の商品。
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これ、20センチ×20センチくらいのこれがどーんっと、窓越しにわたしを呼ぶのー。


てなわけで東京で行われる物産展でもまずきいたことのない「風月堂」。
扱う商品も数少ないお店ですが、思わず窓にへばりついて眺めずにはいられないステキ商品の並びっぷりにまいりました。

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“八雲小倉”は「風月堂」の看板商品。


カステラ生地で小倉羊羹をはさんだものです。カステラの気泡に餡がめりめりと入り込んでいる〜〜こういう姿に弱いのです、わたし。
「半棹くださいー」とお願いすると、その場でカットして包装してくれます。ささっと紙に包むだけの包装で、保存料なども一切使用していないため、日持ちは4〜5日。また、この「半棹」というのは通常考える「一本分」でびっくりです。いやむしろものすごいお得感。

見た目の迫力と違って味の方はすっきりとして甘すぎない軽めの餡ですが、カステラとのバランスが絶妙で、一緒に味わってこそのおいしさだと思います。

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“萬寿”、このためにまた松江に行かなければと思う。

巨大たまごボーロのようなおまんじゅうがいい感じでひしめき合っていました。大人のげんこつほどの大きさで@200円、餡は黒糖入り(だったと思う)のこしあん。食べてもやっぱりたまごボーロのようなカリカリッとした皮の食感。油分のないあんまんを食べているような皮と餡の関係。
好きです、大好きです、この萬寿。繰り返しますが、このためにまた松江に行かなければとココロに誓うのです。


こちらも人気の“カステラ”
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あまりにも素朴な、なつかしい味わいです。底のザラメもほどよくじゃりっと。
そしてカステラもまた「半棹くださいー」とお願いすると、通常考える一本分をその場でカットして、ささっと包装してくださいます。


風月堂 :島根県松江市末次本町97 (JR山陰本線松江駅よりバス京橋下車) 日休


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