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2007-04-27

一力堂(松江)/姫小袖

老舗和菓子店で菓子づくり体験。
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お恥ずかしいので小さく掲載。「一力堂」ご主人の指導のもと、家人と作った生菓子たち。


松江が和菓子と深い関わりをもつのは、17歳で七代松江藩主となり18歳で茶道に入門、後に「不昧」の号で茶人として名を残す松平治郷(1751〜1818)の存在によるものです。あ、不昧=ふまい。不味い(まずい)ではありませんのでご注意を。
松江には不昧公が茶会で好んで使われた<不昧公好み>とされる“山川”“若草”などの銘菓がたくさんあるのですが、じつは現在ある和菓子店は明治以降創業のお店がほとんどで、<不昧公好み>の銘菓はすべて記録により再現したものなのですね。

そんな中で不昧公誕生の1751年から創業している「一力堂」。こちらでは前日までに予約をするとご主人自ら教えてくださる和菓子づくりを体験できます。
で、作ったのが最初の画像の3つ。まあプロと比べるとあきらかに不格好なのですが、それより何より食べるときに切ってみたらご主人のものは断面までバランスがとれていてまいりました。ああでもまた挑戦したいわ〜いろいろお話伺えて楽しかったです。
【体験料:ひとり850円で3個作成、所要時間:約1時間】


さて、「一力堂」といえば“姫小袖”。
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松江藩城主の茶会、法要など御用の折のみに作られ、一般に売ることを禁じられた<お留め菓子>ですが、これも資料をもとに再現したもの。再現するにあたりサイズを小さくして食べやすくし、“姫小袖”という名も新たにつけたものだそうです。店内には当時の大きさのものが展示されていますが、確かに大きい。
讃岐の和三盆糖を、中に皮むき餡を入れてかためた打菓子で、口にすれば繊細な味がほろほろと崩れていきます。


もうひとつ驚きだったのが“若草”。
東京にいると、“若草”といえば「彩雲堂」と思い浮かんでしまいますが、実際にはあちこちのお店で不昧公好みの“若草”は作られています。じつはわたし、“若草”ってあまり好きではないのですが・・・
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一力堂で試食をすすめられた“若草”は思わず「ああっぜんぜん違ーう!」と驚きの声をあげてしまいました。
若草色のそぼろも若干違いますが、とにかく違うのが、やわらかいながらもへんにもっちりと伸びたりしないで噛み切れる求肥餅。そして最後にふんわり感じる水飴の味。
ご主人曰く「使っている水飴も違うんですよ」。これがお殿様が食べていたものに近いはず、とニッコリ顔。うんうん、わかります、わかりますとも。

そんなこんなで一力堂で作ったお菓子とご主人のお手本、合わせて9個(!)の生菓子と、これを当日中に食べなければという若干の恐怖感をお持ち帰り。それとは別にお茶をいただきながらいろいろなお菓子を試食させていただいて満足、満腹。このあとの和菓子めぐりは日持ちのするお菓子限定となってしまいました(笑)。

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小倉羊羹をカステラ生地ではさんだ“錦小倉”。
これも美味ですが、個人的好みとしてはもう少しカステラ生地の存在感がほしいところ〜。


御菓子司 一力堂:島根県松江市末次本町53(JR山陰本線松江駅よりバス栄橋下車) 元日休
 ※社名は「高見一力堂」


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コメント

こんばんは。
自分は以前彩雲堂さんのカラコロ工房での和菓子作り体験に参加したのですが、一力堂さんでも和菓子作り体験ができるのですね。
今度島根へ行くときは、挑戦してみたいと思います。
素敵な情報ありがとうございます。

投稿: たからにゃ | 2007-04-27 20:50

>たからにゃさん
カラコロ工房でも体験できますね〜。一力堂では2名から受けてくれるので、グループや家族連れにぴったりだと思います。ご主人も奥さまも楽しくお話ししてくださって、とてもアットホームな雰囲気でした。
しかも片っ端からお菓子を試食させてくださいますのよ〜(笑)

投稿: kozue | 2007-04-27 22:27

今、たったいま、頂きました。
でおいしいなあって。先ほど書き加えれば良かったって思ったらこの記事。

あれね、姫小袖っておいしいですねー。菓子の食後だったので(どういう食生活だ)ナイフで切ってたけど結局全部食べちゃった。
一番上のどちらがkozueさんか何となくわかります。すごい上手ですね。器用な人だ。
これからは一力堂のお菓子ももっとちゃんと食べます。私は松江に生まれたらきっと求肥も好きだったに違いない。

投稿: あんころりん | 2007-04-27 23:00

>あんころりんさん
菓子の食後って・・・(笑)
今回、松江のお菓子ですごーく楽しみにしていたひとつがこの姫小袖でした。お店でも1/4にカットしたものを試食で出しているのですが、結局ひとつ分くらいいただいてしまいました。
お菓子づくりはねえ、ご主人に「店で働かないかといわれた、といっていい」といわれたんですが、体験に来たヒトみんなにそういっているともいわれました〜。

投稿: kozue | 2007-04-29 00:10

kozueさ~ん☆
<kozue一力堂>の和菓子~~~☆!食べてみたいです☆
すごいなぁ~。和菓子つくってみよう。なんて人☆いるんだ。って感動しました。
ところで、とらやのサイトのとらやcafeに、すっごいかっこいい瓶に入った<あんこ>が売ってるのを発見しました。ちょっと、そこらのコンフィチュールよりも断然、かっこいい☆のです。これはプレゼントにおもしろいかも?とおもってたのですが、、どんな風に使うんだろう?単品(あん。のみ)で。。。と謎だったのですが、なるほど、納得☆ありがとう☆(笑)

投稿: rossa | 2007-05-01 12:28

>rossaさ〜ん☆
せっかく体験コースがあるならやってみようかな、と。もちろん材料はすべて揃っていて、自分でするのは丸めて包んでのせて模様つけて・・とそれだけですが。砂遊びや粘土細工大嫌いだったわたしでも楽しめましたわ。

rossaさん、瓶入りあんこ、パンにぬって食べてもいいのよ〜。

投稿: kozue | 2007-05-01 16:38

IT技術の進歩、物流の発達で居ながらにして諸国の銘菓が買える今日この頃なのですが、デパートの和菓子コーナーで実物を目にしてもうれしいですね。 それができるのは東京や大阪、名古屋といった大きな都市だけかと思いましたが今日、新潟三越で一力堂の錦小倉を発見しました。 驚きです。

投稿: 笹団子 | 2007-05-12 22:33

>笹団子さん
わお〜錦小倉は東京でもなかなかお目にかかれません。わたしも驚きですー。
諸国銘菓に出会える機会はずいぶんと増えましたが、デパートの大イベントではまだまだ知らないお菓子がたくさんあって、ますます欲深くなるばかりです。

投稿: kozue | 2007-05-14 10:04

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