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2006年3月

2006-03-27

岡埜(所沢)/うぐいす餅

ちょっとお久しぶりです。本日はすごーいローカルネタ。

最近、頻繁に実家へ行っております。実家といっても、わたしが家を出てから引っ越しているので、自分の落ち着ける場所がない。どうもお客さん状態で居心地が悪いので、用事が済めばとっとと出てきちゃうのであります。


さて、落ち着けない実家をあとに春の陽気にふらふらとお散歩がてら立ち寄ったのは、生まれ育った家に近い和菓子屋さん「岡埜」。
あ、ちょっときいたことあるような感じじゃないですか?
幼い頃、母によく「あそこは岡埜栄泉で修行した人のお店なんだって」と聞かされ、それが「岡埜栄泉」という老舗の名を知るきっかけとなったのですが、まあ詳しいことはよくわかりません。


春なので“桜餅”と“うぐいす餅”をば。
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餡はやや甘め。というか、最近は甘さ控えめに向かっているからそう感じるのであって、個人的な想いも含めてなつかしい甘さであります。
母はこの“うぐいす餅”と“みたらしだんご”を好んで買っておりました。十数年ぶりに食べてみてもうぐいす餅は絶賛の味です。もちろん個人的な想いを含めてね。
桜餅はねえ、もうちょっと皮が薄いのがお好きなの。


かわいらしい大福兄弟をみつけました。
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手前左から“草大福”、“ゆず大福”、奥左から“ずんだ大福”、“梅大福”

これがなかなかよろしいのであります。中でもブラボー草大福。でもやっぱり餡は甘め。
お店では気づかなかったけれどけっこう不揃いで手作り感ただようではないか。

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ゆず、ずんだ、梅はそんなに甘く感じない。ゆずは少し餡が粉っぽいけれど香りがステキ。ずんだは枝豆のつぶつぶがうれしい。梅はカリカリした食感が餡にまじって好き〜。


ご紹介した商品はどれも2〜3口サイズで@100円。みたらしだんごなんて1本60円さっ。
お店の隅にはお煎餅や駄菓子などではなくロッテのチョコやガムをおいているような小さな地元の和菓子屋さんです。
また行こう。次はみたらしと柏餅かなー。


御菓子司 岡埜:埼玉県所沢市弥生町2892-34(西武新宿線新所沢駅より徒歩5分) 木休

和菓子

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2006-03-17

ランティーユという名のパン

京都「ル・プチメック」で見つけた緑レンズ豆のパン“ランティーユ”。
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二枚舌?(笑) 塩味の煮豆のお惣菜パンです。


一方、吉祥寺「ダンディゾン」の“ランティーユ”は緑コショウがちょっと香る<あんぱん>
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「ダンディゾン」の“ランティーユ”に関する過去の記事はこちら


どちらも緑レンズ豆のパンなのに、それぞれの発想とそれぞれの個性。おもしろいねー。


ル・プチメック:京都市上京区今出川通大宮西入ル(市バス今出川通大宮下車) 金土日祝のみ営業

ダンディゾン:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-2(JR中央線、京王井の頭線吉祥寺駅より徒歩5分) 水、第1・3火休
 web●http://www.dans10ans.net/


***

季節によって変わる「ダンディゾン」のジャムパンは大好きな“キンカン”の季節になりました!
今年のキンカンジャムはほどよく苦味もあって好きだわ〜。
去年の“キンカン”の記事はこちら

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2006-03-12

キートス(京都)のパン

しみじみと、じんわりと、「うまい」パン


そんなわけで某所でゆっくりと流れる時間を楽しんだ翌朝、ホテルのインターネットルームでお店の営業時間などを調べて予定を立て直し、向かったのは新選組ゆかりの地、壬生の「キートス」という小さなパン屋さん。
ムーミン谷のみなさんが食べていたと思われる(?)フィンランドのパンが並びます。

フィンランドのパンといったら後楽園「ムーミンベーカリー」しか思い浮かびません。じゃがいも練り込んだどっしりしたライ麦パンが有名だよねー程度の知識。
過去のムーミンベーカリーの記事はこちら


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上:“魔女の杖(小)”
 クランベリー、レーズン、杏がざくざく入った天然酵母パン。カリカリした皮に思わずにっこり。
下:“カリヤランピーラッカ”
 薄いライ麦生地にミルク粥をのせたパン。甘くはない。じんわりと、すごーくおいしい。


つ、つかまれた、つかまれました、この見たこともきいたこともない<なんとかピーラッカ>でわたくし、いきなりココロをわしっとつかまれましてよーーー。

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フィンランドらしいパン“ルイスリンプ”。どっしりみっちりつまった生地。


なんだろう、このうまさ。口に入れてすぐにおいしいーと思えるようなおいしさではなくて、かんでかんで噛みしめるごとにじわじわとその旨味に酔えるような。そして飲み込んだ後もしばらく酔い続けられるような。(あ、クサイですか書いてることがハズカシイですか?)
粉っぽさも残っていないし、ぼそぼそした感じもまったくない。ぎゅーっとつまった生地はまさに日々のシアワセや感謝をも含んだ味なのです。すみません、久々に舞い上がっておりますわたし。

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ライ麦60%のピタパン“ルイスレイパ 60”。ライ麦ピタ、初体験。


その日、“ペルナリンプ”と“ハパンレイパ”は残念ながら出ていませんでした。
これはぜひペルナリンプ! なんとしてもハパンレイパ! もっともっとキートスのパン!! もうキートスへの想いがおさえられないのであります。
そして先日、滅多にしない<お取り寄せ>、してしまいましたー。うほほほー開封した瞬間から悶絶です。それはまた後日。

こういうお店はほんとうは教えたくなかったけれど、でもやっぱりこのおいしさは伝えたい、伝えなければ。そんな気持ちで記事にしてみましたの。伝わりましたでしょうか・・・


キートス:京都市中京区壬生坊城町33 グランディール朱雀002(JR山陰線二条駅、阪急京都線大宮駅) 火休
 web●http://www5a.biglobe.ne.jp/~kiitos/

 ***

京都で巡ったお店の話はこれでおしまい。
東京にいても聞こえてくる<京都で人気のパン屋さん>をいくつかまわってみていろいろ想いを巡らせたただの食いしん坊が、ちょっと生意気なことをいわせてもらえば、前回書いたドイツパンのお店はきっといまどきのパン好きさん向けにどこかで紹介されるお店だと思うのですが、今回の「キートス」のようなお店はもしかするとパン好きさんも通り過ぎてしまうかもしれないお店のような気がしてなりません。わたしにとってはどちらのお店も魅力的で大好きなお店ですが、そんな想いもあってこんなふうに紹介させていただきました。

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2006-03-07

京都某所のコリアンダーシード入りライ麦パン

近ゴロ京(ミヤコ)ニ流行ルモノ。。。今回はちょっと語っちゃうよ


京都を歩いたその日は晴れたり曇ったりしながらも1日中風花の舞う寒い日でした。
千本通から一本裏の細い通りの、しかもそこからまた砂利道をずーっと入っていった先に突如現れた電球に導かれて、ひっそりとたたずむ築90年(たぶん)の古民家へ。夜はこちらでパンとワインのひとときをと思いまして。2年ほど前にオープンしたというそのお店は、

 教 え て あ げ な い。

最近は雑誌などにも紹介されて、一部の人たちにはものすごく知れ渡っているのだそうです。
わたしもネットで偶然知ったので、興味があれば自力で調べるがいいさ。ふっ。(なんだか別人格)


しかし入口には「本日食事メニュー終わりました。ごめんなさい」ですと。
ショックを受けつつ来た道を戻りかけたのですが、こんな寒い日に、こんなわかりにくいところに、しかももう真っ暗なのに迷うことなくまっすく到着したのです、どうして帰ることができましょう。あきらめきれずにお店に電話を入れ、パンが少しと飲み物があるとのご主人のお言葉にまた路地を入り砂利道を進みました。パンがあるならそれで十分です。
戸を開けて、声をかけて、返事があろうとなかろうとずかずかと上がらせていただき、ストーブとこたつで暖まります。ほっ。

ここはドイツパンのお店。
スープのついたサンドイッチのセットがもうおしまいということで、パンとチーズのセットと赤ワインをいただきながら、翌日の仕込の手を休めてときどき出てきてくださるご主人とのお話も楽しんだり。
ライ麦パンといっても酸味をあまり感じない食べやすいタイプ。もっと酸味があってもわたしはオッケーですが、この食べやすさならいろいろな食材と組み合わせる楽しみもあります。
ご主人はパン職人としての修行経験がないそうですが、自分の作りたいパンがしっかり決まっていれば2年でここまでできるんだなあ。この日いただいた中ではヒマワリの種の入ったライ麦パンがとっても気に入りました。


さて、そんなご主人がステキな笑顔で控えめながらも自信たっぷりにお勧めしてくださったのが“コリアンダーシード入りのライ麦パン”
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コレ好きだーすごく好きだーあ。
わたし、コリアンダーの香りが大好きでしてね。表面にも、カットした断面にも、コリアンダーシードが丸ごとコロコロと入っていて、思わず笑っちゃう魅惑的な香り。たとえばキャラウェイ入りのパンなどとはまた違ったさわやかな香りがものすごーくうれしい味でした。
ご主人推奨のグリュイエールチーズとの組み合わせもGOOD。ほかには何が合うかな〜といろいろ楽しんでます。


お店で見せていただいた掲載誌の記事はどれをみてもサンドイッチのおいしいカフェ的な扱いです。その日もランチがすごく混んで、サンドイッチのセットが終わってしまったんですって。
実際わたしもそのサンドイッチは食べてみたいと思いますが、お店の楽しみ方としては違うような気がします。時間を気にしながらがやがやと食事をするようなお店ではなくて、もう今日は何にもしなくていいのーってな日にのんびりとパンをつまみたい所。
わたしたちもパンとチーズとワインだけでゆーっくり流れる時間を存分に楽しませていただきました。いやほんとに楽しかったのよ。大満足でしたのよ。

ご主人から「どこのパンが好きですか?」とたいへん難しい質問を受けまして、「ドイツパンなら」と家人のこたえはかつて吉祥寺にあったスイス・ドイツ菓子の老舗「ゴッツェ」のゴッツェさんが週末に作る“田舎パン”(「ゴッツェ」は数年前に閉店)。もう二度と食べられないパンを堂々とあげてしまいましたよ。でもわたしもドイツパンならゴッツェの田舎パンに一票です。
このお店のご主人にも、いつまでも心に残るようなステキなパンを作っていただきたいと願いつつ。


京都のパン屋さんはどこもお惣菜パンやお菓子パンがものすごく充実していてそれはそれで楽しいけれど、逆に「これぜひ食べてみたいわー」と思うお食事パンになかなか巡り会えず。翌日もいくつか最近話題のパン屋さんに行くつもりだったのですが、なんだかそういう気分でもなくなっていたのですよね。
さらにこちらのパンをいただいたら、どうでもよくなっちゃった。家人は「せっかく来たんだから、行ってみたら?」といってくれますが、ほんとにどうでもよくなってしまったのです。
 もう、どーでもいいのだーーあ。

そんな会話が聞こえたわけでもなさそうなのに、ご主人が厨房から顔を出してステキな提案をしてくださいました。
「もし興味がおありなら、フィンランドのパンを焼いているお店に行ってみます? 地図描きますよ」

!!! ありがとうございます! ぜひ!!
ということで次回を待て。


※最後まで読んでくれてありがとう。さっそく「京都」+「ドイツパン」で検索してみる?

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2006-03-02

末富(京都)/ひちぎり

明かりをつけましょポンポコリン〜♪


今回は東京で買った京菓子の話。
京都「俵屋吉富」でいただいた商品案内を見ていたら、“引千切(ひちぎり)”という<雛菓子>にココロ奪われました。ご存知ですか? わたしは初めて知ったのですよ、京にこんなかわいらしい雛菓子があったなんて。
ひなまつりのお菓子なので、2月下旬から3/3まで約1週間だけの販売です。日本橋高島屋の売場に問い合わせてみたところ、東京では扱わないとのこと。がっくり。


そう、明日はひなまつり。
そして見つけました。タカシヤマ新宿店の「末富」で、販売期間中2/28と3/3の2回だけ予約販売しているのです。
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京都「末富」の“ひちぎり”。3個1575円は老舗価格。


この雛菓子、もともと宮中行事で使われていたために<いただき餅>、餅の形が真珠貝に似ているため<あこや>などいろいろな呼び方があって、<引千切>というのは作るときに餅を引きちぎることから、ひちぎり、ひっちぎり、と呼ばれるそうです。
餅や餡の色などはお店によってさまざまですが、引きちぎって貝殻の形にした餅の上に、餡玉をのせるのが一般的なようです(後半参照)。

さて、「末富」製は2種類、よもぎ餅に白と桃色のきんとんがのっています。お内裏様とおひな様をあらわしたものなのだと思い込んでいましたが、他店では3種類あるところが多いので違うようです。
ふんわり盛られたきんとんの下には、白が白あん、桃色が小豆あん、どちらも粒あんです。引きちぎったよもぎ餅の端は引きちぎりというよりねじり切っている感じ。
このふたつ、ちょっとの違いでまったく違う味わいなのですが、どちらも甘過ぎないきんとんと、口中に広がるよもぎの香りとほろ苦さ。もーーーたまりません。
そもそもこんなによもぎそのまんまの味のする餅を食べたことがあっただろうか。ああ、ある。母の作ったよもぎ餅だ。
そんなことはともかく、すばらしいーーさすが老舗ーーおいしいーー好きーーとよろこぶわが家の姫サマ(=自分:恥)です。

こうしてまた京菓子のよさをしみじみと思うのでありました。
こんなことでもないと京都の<高級ブランド菓子>なんていただく機会ないものね。


末富(本店):京都市下京区松原通室町東入ル
 ※高島屋日本橋店、新宿店などで扱いあり

***

一方、こちらは伊勢丹新宿店にて購入した「仙太郎」の“ひっちぎり”。1個294円。
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・・・ん? クリオネ?

こちらはセンスの悪いおかあちゃんがんばりましたよって印象でしょうか(失礼!)。先にも書きましたように、この<丸めた餡をのせる>形が一般的なようです。
クリオネが抱えているのはこしあん、粒あん、白あん(こし)の3種類ですが、餅はどれも草餅です。指先でつまんで引きちぎると、このようにクリオネになるのですね。このクリオネ、餅というよりはういろうっぽい食感で、神経を集中してみればかすかに感じるよもぎ味。貼り付き防止のためか、底にきなこがついています。
東京になじみのないお雛菓子を何の宣伝もなくふつうに販売しているあたりに好感が持てますね(我ながら強引なまとめだ)。


仙太郎: 京都市下京区寺町通り仏光寺上る中之町576
 web●http://www.sentaro.co.jp/


※ちなみに・・
先日鑑賞した「雛祭り 虎屋の雛人形と雛道具」(青山「根津美術館」にて4/9まで展示)でも雛道具の中に菱餅と並んであった引千切は丸めた餡をのせた形で、お餅の色は紅、白とよもぎの3色でした。

またお世話になります、あんころりんさんのブログでもひっちぎり。
ひっちぎり」!な餅でひな祭り記念 「太市」のお茶菓子4連発+おまけ

はじめにココロ奪われた「俵屋吉富」の“引千切”はまたぜんぜん見た目が違って独特なかわいらしさ。
俵屋吉富の引千切 リンク切れたらごめんなさい!

和菓子

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2006-03-01

たま木亭(宇治市)/山栗ショコラ

ちょっと足をのばして


伏見稲荷で鳥居の回廊を行く。。。先日来の京都レポを読んでくださった方は、いったいどんなまわり方をしたんだ、と思われるでしょうか。まあ2日半ほどでずいぶんとがんばったわけですよ。しつこいようですが、ちゃんと観光してますからね。

さて、伏見稲荷からJRで一本だし、とついでのつもりで予定を組んだのは宇治市の「たま木亭」。遠くもないが、ついでというにはかなり強引だったとひたすら反省しました。お店も混んでいたし、目当てのパンもなかったし。それでもちょっと面白そうなパンが並んでいます。

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疲れたカラダにしみました、“山栗ショコラ”。
何だこの荒々しく香ばしいアーモンドは!? 中の栗はグラッセをつぶしたものなのかなあ、ぼんやりした甘さ(褒め言葉に聞こえない?)とアーモンドのごりごり食感がちょっとうれしい。

バゲットで唯一残っていた“至極のバゲット”はちょっと好みと違う・・・と思ったけれど、冷凍しておいたものを数日後に焼き戻したらおいしく感じてしまいました。そんなこともあるわけでして。

激しく揺さぶられたのがこのパン。
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“フロマージュドラゴン”? “一休”? メモが中途半端でどちらかわからなくなってしまった。
お醤油香るアラレにおおわれたパンの中は、<舌が軽くしびれるほど>の粉山椒にコーティングされたモッツァレラチーズ。舌がしびれるパン、ああ恐ろしい。
でもちょっと面白くて、このアイデアをなにかお料理に使えないかと思案中であります。


たま木亭:宇治市五ヶ庄新開14-91(JR奈良線、京阪宇治線黄檗駅) 月、第2,4火休

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