亀廣永(京都)/したたり
ヒトのにくばかりやくなのskaさんからいただいたもうひとつのお菓子。
まず、盛りつけのマズさは見逃してください。お皿の絵も透ける透明感をお伝えしたかったのですよ。
ではどうぞ。これが「亀廣永」の“したたり”でございまーす。
ね、ね、すっごい透き通っているでしょう?
“したたり”は琥珀色した黒砂糖風味の寒天棹菓子です。あら、黒砂糖に寒天なんてカラダによさそうではないですか。
なんでも能楽の曲にもなっている「菊の露の<したたり>を呑んで七百歳の長寿を保った」という中国の故事、それに因んで作られた祇園祭の菊水鉾、そんなこんなにあやかって作られたいってみれば不老長寿の銘菓なわけです。わかったようなわからないような、とにかくありがたいお菓子なのです。
味は黒砂糖そのものの味。黒砂糖をかじったときのような独特なクセはそれほどありません。菊の露を思わせるといわれても菊の露を飲んだことがないのでピンときませんが、みずみずしくてキリっとさわやかです。
写真くらいの厚さでもお皿にしっかり立てられる固さですが、これ、おもしろいことに口の中でひと噛みするとぽろぽろぽろぽろーって崩れていくのです。たとえばみつ豆に入っている寒天ってそんなふうに崩れましたっけ? 崩れる? 崩れない?(どっちだ)
いやーーこれは久しぶりにやられました。好きです、かなり好きです、したたり。食べるたびにうっとりです。
御菓子司 亀 廣永:京都市中京区高倉通り蛸薬師上ル和久屋町359(阪急電鉄烏丸駅より徒歩5分) 日祝休
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コメント
私夏休み京都にいきます!これも購入しに行きたいと思ってました!早く透き通ったしたたり食べたいです!
投稿: 生栗和栗 | 2005-06-29 11:28
そういえば先日、新宿タカシマヤの諸国銘菓コーナーで「したたり」を目撃しました! もしかするとほかのデパートにも出ているかもしれませんね。
ぜひぜひ生栗和栗さんのブログでもレポ楽しみにしております。
投稿: kozue | 2005-06-29 17:07
はじめまして
したたり美味しいですよね。
初めて口に入れたときは甘すぎ!!って思っちゃいましたが 癖になります。
それにしてもこのブログめちゃそそられます・・・・・。
これからも時々覗きに来ますね。
(こっそり情報収集に)
あ、 あとトラックバックさせて頂きます。
ではでは
投稿: PATA | 2006-03-06 23:20
>PATAさん
初めまして。コメントありがとうございます。
わたしは「黒砂糖そのままの味だ」とは感じたのですが、不思議と「甘過ぎ!」とは思いませんでした。
でもほんと、クセになる味ですよね。
投稿: kozue | 2006-03-07 00:23
度々すみません。
頂き物を誠に恐縮ですがリンクとプチご紹介&TBさせていただきました。だってきれいなんだもーん。家族も皆大喜びでした。
投稿: あんころりん | 2006-08-26 00:01
>あんころりんさん
いつもありがとーう。ね? これきれいだよね? こんなすてきなお菓子を目の前にしたら、見とれちゃうしかないよね?
投稿: kozue | 2006-08-26 22:18